冬の間、ドイツの教会が抱える大きな問題の一つが暖房費です。
氷点下の気温の中、あの天井が高く広い礼拝堂を温めるには、数時間前から暖房をつけておかなければなりません。日曜日の礼拝は1時間ほどのもの、礼拝が終わると教会には誰もいません。また、冬天候が悪いと教会の出席者がガクッと減ります。
それで、いくつかの教会では冬の間、クリスマスの礼拝など以外は、教会に隣接する教会センターのような集会所で礼拝を守られています。
先日、出席した教会も「冬の教会」と称して、集会所で礼拝を守っていました。奏楽はパイプオルガンではなく、ピアノです。
たぶん2000人ほどの教会員がいると思いますが、礼拝はほとんど日本の中規模の教会と変わらないのではないでしょうか。
ただ、この教会も何も活発に活動していないわけではなく、
kreAKtiv礼拝と称して、信徒が中心となって新しい礼拝のあり方を実践しています。
kreAKtivというのは、kreativ(創造的な、英語のクリエイティブ)とaktiv(積極的な、英語のアクティブ)を合わせた言葉で、真ん中のAKが大文字で書かれているのは、この教会がAuferstehungskirche(復活教会)という名前だからです。この信徒のチームが月に一回創造的な礼拝を自分たちで考え、礼拝に積極的に参与しているわけです。
また、別な取り組みとしては、礼拝に来ると受付の横に、別々の祈りの言葉が書かれたカードが置かれています。礼拝に来た人が自主的にその祈りのカードを取り、礼拝の中で「とりなしの祈り」を担当します。
ドイツの教会も少しずつですが、動いています。
やたらに暖房することは二酸化炭素の問題にもなるだろうし、別室で礼拝というのはいいことですね。しかし信徒の皆さんが自分で礼拝を考えるというのは、すごいですね。地方の小さな教会でしか牧会したことがないため、ちょっと想像がつきません。
返信削除今ドイツの礼拝を改革するのは、信徒力です。しかし、その信徒力を育てる、少なくともそれを邪魔しない牧師力が問題です。
返信削除日本には日本のやり方があると思いますが、信徒がどれほど礼拝に具体的にかつ積極的に参与するかがキーポイントです。ぜひ考えてみてください。