2011年1月8日土曜日

なんで今頃 厳しーいっ

海外生活をしていてる中での楽しみの1つが、毎日ポストを見ることです。まるで中学、高校時代に、バレンタインデーにあるはずもないチョコを期待して靴箱や机の中をのぞくように、何か日本から郵便が来ていないかと郵便受けをのぞくのが楽しみです。

といっても、今はメールの時代ですから、コンピュータのメール受信箱に受信メール数が赤く記されているのが楽しみですが、郵便にはまた違った趣があります。

しかし、郵便受けに入ってるのは宅配ピザの宣伝か、ものみの塔の日本語冊子(誰が、どのように日本人を見つけて、配っているのか?)ぐらいです。

今日郵便受けを見てみると、やったー、一通の封書を発見。

送り主の名前はアルファベットです。でもドイツ語と似た表記ですが、ちょっと見慣れない配列のアルファベットの単語が並んでいます。そして確かにわたしの名前。

開けてみると、ドイツ語で書かれた手紙と、振り込み用紙。

なんじゃ、これは、と思いながら読んでみると、

送り主はオランダの法務省でした。

「あなたは、以下のオランダのある地域で、8月○日3時47分に80キロ制限のところを84キロで走行したので、下記の罰金を払ってください」

と書いてあります。

確かに、その日に、ドイツからアムステルダムに向かう途中、その地域の高速道路を走っていました。確かこのあたりでうれしがって高速道路の写真を撮ったはずです。データを探してみると、ありました、ありました。この5車線の道です。

この写真のデータを見ると、撮影時刻が午後4時11分とありましたから、
この20分ほど前のところで、逆に写真を撮られていました。トホホ。

もう5ヶ月も前のことです。4キロオーバーで罰金は2000円ほどですが、ドイツまで追跡してくるとは、なかなか厳し−いっ!

2011年1月6日木曜日

エピファニー・公現日 20*C+M+B+11

今日は、1月6日はエピファニー・公現日です。
カトリックの風習でこどもたちが東方の3人の博士に扮して家々をまわり、今年1年の祝福を祈って回ります。
その祝福の印として、扉に「20*C+M+B+11」と書いていきます。
20と11は、その年、つまり2011年を表します。
その間に書かれたC,M,Bには2つの解釈があります。

1つは、3人の博士の名前
Caspar(カスパー):アジアの象徴
Melchior(メルキオール):アフリカの象徴
Balthasar(バルタザール):ヨーロッパの象徴
の頭文字を取ったものであるということです。

もう一つは、C,M,Bは
Christus mansionem benedicat. (キリストよ、この家を祝福してください)というラテン語のそれぞれの単語の頭文字であるともいわれています。

こどもたちは家々を回って祝福するだけではなく、募金も募っています。そこで集められたお金は、教会を通して海外の様々なプロジェクトに献金されます。

YouTubeでその訪問の様子をご覧ください。



みなさんの家にも祝福がありますように。

2011年1月3日月曜日

シルベスター(大晦日) コンサート・花火・シャンパン


新年あけましておめでとうございます。
 
12月31日から1月2日まで、以前住んでいたロイトリンゲンの友人に招かれて、共にシルベスターと新年、そしてその友人の誕生日(1月1日)を祝い、過ごすことが出来ました。

まずシルベスターの夜、隣町のチュービンゲンで開催されたコンサートにいってきました。コンサートは、夜の9時からチュービンゲンの古い大きな教会で行われました。8時15分頃に教会に到着すると、そこにはすごい長い行列があり、わたしたちはかなり後ろの方までいってその行列に並ばなければなりませんでした。雪の積もる寒いところで「長いことドイツにいるけれど、教会の前にこんな行列を見たのは初めてだ」等と冗談を言いながら、30分ほど並んでようやく教会に入ることが出来ました。案の定すでに満席で、わたしたちは2階に席を見つけたので、教会の柱で演奏者の一人は見ることはできません。


コンサートから帰るとすでに11時を過ぎていましたが、ここからがドイツのシルベスターの本番です。すでに街角からは「バン、バン」という花火の音が聞こえてきます。

12時になり、新年を迎えると街中で一斉に花火が打ち上げられます。12月29日から31日までドイツでは花火の売り買いをすることが許され、特に若い人たちは大量の打ち上げ花火を買い、新年を迎えると同時にその花火を打ち上げます。街中の至る所で花火が打ち上げられ、その音が鳴り響きます。
これはヨーロッパの古い習わしで1年の変わり目に表れる悪霊たちを爆音で追い払おうとするものです。


この花火と同時に、人々は手に手にシャンパングラスを持ち、グラスをならしながら「Gutes Neues Jahr!(よい新年を)」と挨拶を交わします。

その花火の後始末が気になるところですが、案の定街中には花火の残骸が散らばっています。「楽しむのはいいけれど、ちゃんと後始末をしなさい」といいたいところですが、あまりみんな目くじらを立てないでいます。数日すると何となく片付いています。その辺の緩やかさが良いのか悪いのか? 日本では何でも規則、規律、規制を重んじて、整ってはいるけれど、なんだか生きづらい感じがします。どっちがいいのでしょうか?

さて、1月1日は友人の誕生日、例によって午後4時から、お茶・ケーキで始まり、夜遅くまでしゃべる、しゃべる、しゃべる、また懐かしい人とも出会い、楽しい時を過ごすことが出来ました。


しかし、ドイツの新年は日本に比べると何となくあっけなく、ちょっと物足りない感じです。シャンパンもケーキも良いけれど、やっぱりお雑煮食べたい....。
(ちなみに、シャンパンというのはフランスのシャンパーニュ地方産の発泡ワインのこと、ドイツの発泡ワインはゼクトといいます。わたしたちはシャンパンではなく、ゼクトを飲みました。)


Gutes Neues Jahr! みなさまもよい年をお過ごしください。