2010年11月6日土曜日

ハイデルベルク城

ハイデルベルクにお客さんがあると、まず案内するのがハイデルベルク城です。ハイデルベルク城には、あらゆる国の観光客が来ており、こちらで中国人グループ、こちらに韓国人グループ、そして日本人グループがガイドの案内を無線で聞きながら、見学しています。もちろんドイツ人、またヨーロッパ各国の観光客が来ています。

昨日もかつて住んでいたロイトリンゲンから友人家族が来たので、ハイデルベルク城を案内しました。

先日、かつてのゼミ生がハイデルベルクに来られたときも、ハイデルベルク城にいき、そこで初めてガイド付きの城内見学ツアーに参加しました。
ガイドは有料なので、いつもは外から眺めるだけだったのですが、中に入ってみるとなかなか興味深く、その装飾や内部の構造がとてもおもしろかったです。

特に扉の鍵、蝶番が芸術的で

とても美しかったです。

城の中にはチャペルもあり、現在はここで結婚式も挙げられるそうです。
日本人が結婚式を挙げることもあるということです。みなさんもいかがですか?

ハイデルベルク城といえばなんといってもワインの大樽です。大樽がある部屋に入るとそこにはまず小さな足があり、その横に比較的大きな樽があってその大きさにも驚くのですが、さらにその奥にびっくりするほど大きなワイン樽があります。230,000リットルも入るそうです。その中身は農家が税金として納めていたワインで、種類もバラバラで、決して質のいいものではなかったということです。
彼は王様のお気に入りの道化師で、ワイン大樽の番人のペルキオです。ペルキオとは「Why not?」というイタリア語の短縮形で、もう一杯ワインをいかがですか、勧められて、「Why not? どうして断れましょう。よろこんで」という意味です。
ワインを何杯でも飲むことが出来る酒豪だったそうですが、最後はワインの代わりに飲んだコップ一杯の水で死んだそうです。当時の水は必ずしも衛生的でなかったのかも・・・?

ハイデルベルク城から見る景色、昨日は西日に照らされた対岸の山がとてもきれいでした。


2010年11月2日火曜日

新刊案内 アンゼルム・グリューン『クリスマスの黙想』(共訳)

昨日、11月1日に、今年翻訳(共訳)に取り組んできた本が完成しました。
アンゼルム・グリューン『クリスマスの黙想 新しい始まりを祝う』キリスト新聞社 

アンゼルム・グリューン師は、あまり日本では知られていないかも知れませんが、ドイツではよく知られている方で、本屋に行くとグリューン師の棚がダライ・ラマ師の棚に並んで設置されているほどです。グリューン師はベネディクト会の修道士で現在ミュンスターシュバルツァッハ修道院の院長をされています。すでに200冊以上の本を書かれ、30カ国語以上の言葉に訳されています。
グリューン師は、キリスト教神学、文化はもちろんのこと、他の宗教や思想、歴史にも詳しく、特にユング心理学に対する造詣の深い方です。グリューン師の言葉は優しいのですが、しかし深く魂に入りこんでくる力を持っています。

今回の本は、クリスマスにまつわる50のシンボル(星、飼い葉桶、洞窟、羊飼い等)についての深い瞑想と、それが現代のわたしたちに何を意味しているのかを語っています。信仰書いうよりも、魂の書といった方が良いかも知れません。一気に読むのも良いですが、アドヴェントやクリスマスの時、むしろお正月に「新しい始まりを祝う」ということを思いながら、1章1章ゆっくりと読んでいただければと思っています。

グリューン師の既刊書、『50の天使 1年の歩みのために』『魂に触れる50の天使』も好評発売中(一般書店、キリスト教書店、アマゾンにて)です。

 

実は、グリューン師とメールでやりとりをしており、インタビューの具体的な日を決めるために、今日電話をしなければなりません。めっちゃ、緊張する〜。

黄金の秋 黄色、黄色、黄色 3 ワイン畑編

昨日(11月1日)の祝日に、ワイン畑にいってきました。
山の傾斜にきれいに整えて植えられたぶどう畑からは、その実り見守る人々のぶどうへの愛情と、その労働の厳しさを感じられました。


斜面を利用して太陽を燦々と浴びたぶどうの実から作られたワインには、芳醇で奥深い味わいを感じることが出来ました。一口のワインですが、ワイン畑で飲むと、そのぶどうが経験してきた天候や人々の苦労と喜びをゆっくりと語ってくたようで、特に味わい深くいただくことができました。

2010年11月1日月曜日

Allerheiligen 諸聖人の日

11月1日、今日はAllerheiligen(アーラーハイリゲン、全ての聖人の日)で祝日です。ドイツでは州ごとに祝日が若干違っており、今日もドイツ全国が祝日というわけではありません。


Allerheiligenはカトリック教会の祝祭日で聖人を崇拝する日です。ルターの宗教改革においてもこの祝日が全く否定されてしまったわけでありません。ただし崇拝するのではなく、信仰を深めるために諸聖人のことを思い起こし、考えることが強調されています。

わたしたちが住んでいるバーデン・ヴュルテンベルク州では、今日はお休みです。小学校などは先週の土曜日から次の日曜日まで9日間秋休みになるところもあります。秋休みは秋休みで、宿題などありません。

黄金の秋 黄色、黄色、黄色 2

今日は宗教改革記念日です。
聖霊教会で、宗教改革記念日礼拝を終えた後、再びメラー教授の別荘に招かれ、再びスパゲティーをご馳走になりました。この日はメラー教授の説教でした。
70才のドイツの大教授に、料理していただき、ご馳走になり、本当にありがたいことです。

別荘は、オーデンバルトという広大に広がる森の中の小さな村にあり、その庭も、秋の黄金色に包まれていました。「ぼくはこの静かな別荘で、誰にも邪魔されず、執筆に専念できる」とおっしゃっていました。

メラー教授から、この冬にバッハ・カンタータについて口頭試問を受けることになっており、食事のあとはさっそく、メラー教授がピアノでカンタータの一部を弾いてくださり、そして、そのカンタータについて次々と質問してきます。何とか答えながらも、ヒェー、ちょっと、待ってください、これから準備しますのでと心の中で叫んでいました。

2010年10月31日日曜日

黄金の秋 黄色、黄色、黄色

以前にも書きましたが、ドイツの秋は"Goldener Herbst"(黄金の秋)と呼ばれています。山々、また畑も黄金色(黄)に覆われ、日本のシャープな赤や黄の彩りとはまた違う、暖かで優しい雰囲気に包まれています。特に、ここ1週間はとても天候が良く、雪が降るはずの予報に反して、半袖で太陽を楽しんでいる人もいます。といっても、15℃ぐらいですが。

今日、また近くの山、ハイデルベルクの「哲学者の道」をさらに登って、散策してきましたので、ドイツの黄金の秋の一部を切り取ったものをご覧ください。


日本の紅葉も懐かしいけど、ドイツの秋も1年に1回だけ、そしてとても短い、この景色ももう一生見られないのかなぁと思うとちょっと悲しい。