2011年2月19日土曜日

送別会 1

もうそろそろ帰国の準備を進めていかなければならない時期になりました。家の中には段ボールの箱が積まれています。

あと1ヶ月ほどでドイツを離れることになりますが、この間にいくつかの送別会に招かれています。

昨日はその第1弾、わたしたちが住んでいる大学のゲストハウスで知り合った日本人家族の方々と、しばらくこの1年を振り返りつつ、ドイツで経験したおもしろ話などを交換しあいました。同じ建物の階下に住んでおられるわたしの大学の他学部の先生ご家族、違う棟にお住まいの東京の大学の先生と時々こうして集まって、情報交換をしたい、お互いをねぎらったりしています。

お祝いに日本酒をくださった方々、美味しくいただきました。感謝。

昨日はおでん、巻き寿司、いなり寿司、煮豚、唐揚げ、白和えとドイツで手に入る物で作った懐かしい日本の味を楽しみながら、和やかな時を過ごすことが出来ました。おでんは本当に1年ぶりでした。

このおうちのお子さんも、おもちゃでご馳走を作ってくれました。
ドイツ語のように頭の中で一度練習してから話さなくても、自由に日本語で話したり、聞けたりするのは、何とも気が楽な砂漠の中のオアシスのような一時です。

2011年2月16日水曜日

春よ、来い

おそらく日本でもそうだと思いますが、ドイツでも冬物セールも一段落し、すでに街の中、とくに様々なお店は春の装いに変わってきています。

まだまだ2月中旬、この後ひょっとすると寒の戻りがあるかも知れませんが、日中の最高気温も10℃ぐらいになり、日照時間も徐々に長くなってきました。


店で売られているのもパステルカラー、春色に変わってきています。


ある鞄屋でこんなカバンを見つけました。どうですか、新学期に気分を一新して、こんなカバンを提げてみては、、、。

おー、こわ!

2011年2月14日月曜日

Langlauf 七転び八起き、むしろ七転八倒

先日、友人に誘われて、Langalauf(ラングラウフ)に行ってきました。Langlaufはいわゆるクロスカントリースキーで、歩くスキーと言われています。


平坦地に作られたコースをまるで靴下で廊下を滑っていくように歩いて行くものです。上手になると、起伏のある森の中のコースを歩いて行くことも出来ますし、別のスキー板でまるでスケートのように滑っていくことも出来ます。

山の上から滑降してくるスキーとは違って危険なこともありませんし、友人も「大丈夫、大丈夫、全く安全だし、あまり技術もいらないし、歩いているのと同じだから」と言われて、1年間机に座りっぱなしのわたしも歩くことは出来ます。やってみることにしました。


スポーツ店で板とストック、靴を借ります。スキー板は幅が7センチぐらいでとても軽く、靴もスケートシューズみたいな感じです。一般のスキー靴を履いてロボコップのように歩くことはありません。


さて、そのコースに着くと、延々と2本のラインが何列か平行して伸びています。この2本の溝の上を、すり足で右・左、右・左と歩いていくだけです。右や、左にそれていくことはありません。

「さあ、やってごらん」といわれて、そのレールにスキーを入れました。そして足を進めてみると、おっとっと、おっとっと、足は前に行くのに、上半身は残ったまま、そのままステンと転んでしまいました。友人は「えっ、何でこんな真っ平らのところで転んでいるの」というような顔で見ているし、50才を過ぎて転んで起きるなんてことを日常生活で経験していないからだは、この起き上がることで悲鳴を上げています。

まあ、何回か転んでは起き、転んでは起き(七転び八起き、むしろ七転八倒)しながら徐々にコツもつかめてきました。ぐらつくことがあっても転けることはなくなり、シューッ、シューッ、シューッという軽快な音を立てながら滑っていくことが出来ます。

おっ、なかなか上手になってきたなあと思っていると、隣のレーンをかなり年配の夫婦が、シューーーーッ、シューーーーッ、シューーーーッとわたしを追い越していきました。


くそ、負けないぞと思って足を進めて行くけれども、その距離は縮まらず、どんどん引き離されていきます。ふと気がつくと、まわりのきれいな景色を見る余裕もなく、ひたすら目の前の2本の筋を見つめるだけ、からだは汗まみれ、頭からは湯気が立っていました。なにやってんだろ。

まわりの雄大な景色が、オイオイそんなに慌てなさんな、もっとマイペースで、楽しまなきゃ、周りを見渡してごらん、わたしたちはじっと動かずにここにいるよと言ってくれているようでした。


ようやく8キロほど走り抜き、少し景色を楽しむ余裕もでてきて、美味しい昼食にありついたときには、爽快そのもの。


ようし、帰りもがんばるぞと思っていると、友人が「無理しない方がいいよ、帰りはバスで帰りなさい」と忠告してくれました。頭はやる気でも、筋肉は悲鳴を上げており、次の日は錆びたロボコップのように「いてて、いてて」という音を出しながら動くことになってしまいました。でも、もう一回やりたいなぁ。日本でも出来るんだろうか?

2011年2月13日日曜日

ドイツ鉄道 2 なんと無防備な

先日、ドイツの新幹線ICEに乗ることがあり、たまたまわたしたちが予約した席が一番前の車両でした。

連結するICE
なんと、入ってみてびっくり、運転席の真後ろで、運転席をガラス越しで見ることができます。もちろん運転席のフロントガラス越しに外の景色を見ることができるのです。何となくラッキーと思いながら乗っていると、運転席のドアに鍵がかかっておらず、ちょっとだけ開いているみたいであることに気がつきました。

運転席のすぐ後ろがガラス1枚で座席、扉全開

えっ、それって大丈夫なの、と思っていると、おもむろに運転手が扉を全開にしました。もしここに誰かが来て列車ジャックしたらどうなるんだろうなんて妄想を膨らませながら、ちょっとドキドキして運転手の方を見ていました。

するとそこにカメラを持ったドイツ人がやってきて、運転手の扉のところで写真を撮ろうとしていました。
すると、運転手が
「写真撮影はしないでください。写真を撮るんだったら扉を閉めますよ」
と注意をしています。そんなんだったら、最初から運転席の扉なんかを開けずに、誰も入ってこないようにしておけよ言いたいところです。
カメラを持って来た人も、すごすごと自分の席へと戻っていきました。


運転手は両手を離して背伸びをして、何とものんびりした感じです。ええーっ、電車の手放し運転って有り???? なんか訳が分からないけれど「障害有り、障害有り」というコンピューターの警告音が聞こえてきて、見ている方はちょっとドキドキ。

なんと無防備な、こんなんでいいんですかね。危機管理ゼロかな?

三度、ケルンへ

すでに先週の話になりますが、6日の日曜日に、三度、ケルンを訪れ、ケルン・ボン日本語教会で説教と聖餐式を行ってきました。

この日は、聖餐テーブルを礼拝堂の真ん中に置き、そのテーブルを囲むようにして聖餐式を祝いました。

礼拝後は、列車の待ち時間を利用して、再びケルシュビールのビアハウスに行ってきました。もうこのビールも飲み納めかと思うとひときわ味わい深く感じました。

注文した数をコースターに書いていきます。1杯200円弱です。
冬の夜空にそびえ立つケルン大聖堂は130年にわたって、こうした人間の営みを見続けてきたのでしょうね。(現在のケルンの大聖堂は3代目、初代はすでに4世紀に建てられ、現在の3代目は完成まで600年以上かかり、1880年に完成したそうです。)