しかし、ある日、日本に帰ったら何を食べたい、といわれて、一番に頭に思い浮かんだのが、「ドイツのパンの朝食」でした。わたしにとっては、ドイツにおいしいものはたくさんありますが、ドイツの朝食をゆっくりと食べるということが何よりも楽しみです。基本3食パンでもかまいません。
焼きたてのいろいろな種類のパン、バター、何種類もの手作りジャム、チーズやハム、ヨーグルト、ミューズリーなど、そしてコーヒー。これがドイツでの一番の楽しみです。
実際はそんなにたくさん食べれられるわけではなく、また最近太ってきたし、昔ほどは食べられなくなってきたので3日前に買ったパンを1枚か2枚を毎日同じジャムで食べていたり、パンを買いに行くのがめんどくさいのでミューズリーにしとくか、ぐらいの程度なのですが、でも時々誰かの家に泊まりに行ったりするとおいしいパンをたくさん買ってきて、食卓に出してくれます。それがたまらなく嬉しいです。
下の写真は、先日、訪問したロイトリンゲンの友人宅での朝食です。
そのパンの中でも一番好きなのが、ブレッツェルです。
わたしたちがかつて住んでいたロイトリンゲンの地方がブレッツェル発祥の地で、わたしたち的にはこの地方のブレッツェルが一番おいしいと思っています。
ハイデルベルクのブレッツェルも違う、またミュンヘンに行くと味も形も微妙に違うわけです。このブレッツェルのいわれは長くなるので、また今度にしますが、ひとつだけ問題です。さて、このブレッツェルのどちらが上でしょうか。
正解(自分ではそう思っている)は、膨らんだ方が上です。まあ、どちらでもいいのですが。ちょっとしたいわれがあって、膨らんだ部分が人間の胸、そしてねじっているのが腕組みしている形だそうです。
あと、いくつかのパンを見てください。ゴマ付き、ひまわりの種入り、6種類の種入り、チーズパン、があります。この他にも芥子の実付き、農家パン、白パン、黒パン、クロワッサン、バケットなど、まあたくさんあります。
日本で朝だけドイツのパンを食べられたらどんなに幸せでしょう。でも、このドイツの雰囲気の中で食べるからおいしいのかもしれません。