2010年12月18日土曜日

ここ数日、毎日雪が降り続き、ハイデルベルクは一面が真っ白になっています。

バスは時間通りに来ない、遅れてきたバスに大勢の人が乗るために、扉が閉まらない。大勢の人を乗せたバスは雪の坂道を上りずらそうにしているし、道は渋滞になるし、いろいろと街の機能が混乱しています。

雪景色を眺めているのは、何とも気持ちのいいものです。


ドイツの部屋はとても暖かくて(二重ガラス、セントラルヒーティング)、外は氷点下でも、部屋の中は半袖でもいいくらいの時もあります。

わたしたちの住まいの建物です。

アメリカと、ドイツから、世界を回る

先日偶然に、アメリカにいる知人(元学生)とドイツの友人から同じYouTubeの動画の案内がありました。世界中を情報が巡っているような感じですね。
非常におもしろいアイデアで、感動する動画なので、みなさんにもお伝えします。何気ない日常の場面から、驚きと感動の展開が。

一度どこかで試してみられてはいかがでしょうか。

2010年12月17日金曜日

大学図書館のガチャガチャ

クリスマスのお話はちょっとお休みして、大学図書館について。

ハイデルベルク大学で一目見て「オーッ」と唸らせるのが、大学図書館とAula(大学講堂)です。

ハイデルベルクの図書館自身は、ドイツで一番古い図書館であり、現在の建て物も1905年に造られたものです。

図書館はその正面玄関から威風堂々とした雰囲気を醸し出しており、大きな重い扉を開けて中に入ると、過去100年学生たちがここで学んできた歴史の重みを感じます。



なんだかここにいるだけで、「勉強するぞー!」という気持ちになってきます。

夏の写真です。
建物は100年以上も前に建てられた物ですから、現代の近代的な雰囲気の図書館に比べるとちょっと不便さを感じます。図書は出版年別に配置されており、ジャンルによる区分はされていません(各学部図書館も充実しているので、ジャンル別はそちらで。ただし学部図書館は貸し出しできません)。そして1997年以前の本はどこか倉庫にしまわれていて、閲覧・貸し出しするためには前の日にコンピューター上で注文しておかなければなりません。ちょっと不便さを感じます。

図書関係で感心したのが、コピーに関するエコ意識です。まず学生は学生カードを購入して、このカードにお金をチャージして、コピーと食堂等の支払いに使います。それが無くなればまたチャージするわけです。使い捨てをしないという精神です。それから、コピー機にはスキャナー機能があり、その場で印刷しなくてもスキャンしたデータを自分のメールアドレスに送ることが出来ます。これってとても便利ですし、無駄なトナー代を節約できますし、たくさんの文献をiPadやノートパソコンに携帯できます(データが壊れた場合は当局は一切関知しない。成功を祈る)。

うちの大学にも導入してくれたらいいんですけど。

さて、先日図書館にいると、昔懐かしいガチャガチャがおいてありました。


何を売っているのだろうと見てみると、耳栓です。やはり騒音対策(実は図書館は工事中で結構うるさい。講義棟も工事中で、夏、クーラーのないドイツでは窓を開けているので、あまりにうるさすぎて講義が途中で中止になったことがあります)だと思います。

この辺がとてもドイツ的で、工事は講義が休みの期間にやり終えてしまうというよりも、なんだかいつまで工事しているんだろうと思うほど延々としており、まだまだ終わりそうにありません。そしたら、夜間にするとか、迷惑にならないようにするというのではなく、仕事をする人はその人の仕事をし、学生たちはその騒音に耐えるなり、何らかの対処をするなりして過ごしています。

おもしろいのは、いろいろな公共施設(道路や駅など)の工事現場で、日本だと「大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」と頭を下げている人の絵が描かれていますが、ドイツでは「あなたたちのためにやっています」と書かれています。

Wir bauen für Sie.
わたしたちはあなたたちのためにやっています。
この割り切り方は無責任だとも言えるし、なんだかいつも「すみません、申し訳ございません」と謝ってばかりいて、謝られるまで腹を立てているという無駄なストレスから解放されているとも言えます。

2010年12月16日木曜日

クリスマスの朝食

スイスからの帰り道に以前住んでいたロイトリンゲンの友人宅を訪問しました。
この家族は派手ではないですが、季節ごとに様々な飾り付けをしているので、少し紹介します。クリスマス・バージョンの朝食のテーブルです。以前の夏の朝食のテーブルと比較してみてください。
ドイツ人のテーブルセッティングがとても好きです。特に豪華なものはありません。食器も特別に高価なものではありません。テーブルの上には、テーブルクロスが敷かれ、近くの野原で摘んできた草花であったり、落ち葉であったり、庭の枝であったり、一本のロウソクなどがさりげなく飾られています。なんだかいい感じです。基本は余計なもの、不要なもの、雰囲気を壊すものを置かないということではないでしょうか。

わたしたちがお土産に持っていったクリスマス・ローズを飾ってくれました。
わたしたちが以前プレゼントしたお猪口を
ゆで卵立てにしています。なんかいい感じです。
エッグ・ウォーマーはお手製のフェルトです。

窓にも、ちょっとしたアイデアで作られた飾りがあり、何とも素朴ながら暖かさを感じます。
ドイツのセロファンは、テカテカしていなく、柔らかな雰囲気があります。
 上の☆の飾りに興味のある方は、つぎのHPを参照してみてください。
ドイツ語ですけど、写真で解説されています。日本だと薄い和紙で作ってみるのもいいかも。HPの右に飾りのリストがあり、いろいろなクリスマスの飾りの作り方が紹介されています。クリックしてみてください。Bsteln(手芸、工作)、Weihnachten(クリスマス)I とIIがあります。
http://www.basteln-gestalten.de/weihnachtsstern

 窓の外のベランダにも、ちょっとしたコーナーが。でも、日本だとここに洗濯物が干してあったり、荷物が置いてあったり、雑然としていることが多いんですが。空間の余裕を感じます。

アドヴェント・クランツも必需品。ざっくりとした造りですが、気取らない優しさがあります。
天井も高いし、いいなあ。

2010年12月14日火曜日

クリスマス市 11 番外編 クリスマス・ツリー

クリスマス市そのものではありませんが、クリスマスの買い物として、そろそろ、街角や郊外のスーパーマーケットの駐車場の一角で、クリスマス・ツリーが売られ始めました。




様々な大きさのツリーが売られています。自分のほしい大きさのものを選ぶと、ネットに包んでくれてそれを持って帰ります。
各家庭にはこのツリーをたてるものがあり、またこのツリーにロウソクをつける洗濯ばさみのような道具があります。第1そういうものをしまっておくことが出来る地下室、こんな場所を取るツリーを飾ることが出来る居間があることがうらやましい限りです。

2010年12月13日月曜日

ベルンに行ってきました

先週の木曜日から、ベルンに行ってきました。
ベルンは、スイスの首都で、国会議事堂もありますが、人口13万人弱の小さな都市です。街の語源は熊(ベア)だそうで、熊公園も観光名所の一つです。

来年、わたしの神学部に客員教授としてベルン大学神学部からご夫妻で教授をされているリーネマン教授ご夫妻をお迎えするので、その打ち合わせをするのが主たる目的でしたが、それに付随して、神学部のアドヴェントパーティーに招かれたり、大学の国際交流課を訪問したり、神学部の歴史神学・宣教学研究会で講演したりと、いろいろと多忙な日々を過ごしていました。

神学部のアドベントパーティーには、およそ40人ほどの教授とスタッフ、学生が集まって行われていました。スープとパン、クリスマスのお菓子をいただきながら、クリスマスをモティーフにした小さなお話を聞いたり、クリスマスの歌を歌ったりするだけの質素な内容ですが、とてもあたたかい雰囲気の中、楽しい時を過ごしました。行われた会場は、大学学生教会の一室です。
立って司会をしているのが、シュローアー学部長です。
研究会の主催者は、かつて私たちの学部に客員教授としてこられていたゲオルゲ教授ですし、同じく客員教授としてこられていたルツ先生ご夫妻も来てくださり、とても楽しい再会の一時でもありました。

ベルンからは天気がよいと、アルプスを見ることができるのですが、残念ながら少し曇っていて、かすかにしか、見えませんでした。でも、少し見えるだけでも何かドキドキしてしまいます。
かすかに、アルプスが見えるでしょうか?