2010年12月4日土曜日

ステンドグラス in ハイデルベルク −7−         106さん シュライター氏訪問

わたしの学部の卒業生で、このブログにもコメントを書いてくださっている106さんが、ご夫妻で訪問してくださいました。

彼女は日本でステンドグラス作家として活躍されている方です。

彼女のハイデルベルク訪問の目的はいくつかありました。

  • ドイツの朝食を食べたい。
  • クリスマス市に行って、蜜蝋ロウソクを買う。
  • シュライター氏のステンドグラスを見る。
  • シュライター氏に会いたい。
彼女はわたしのブログの読者の一人で、ブログで紹介したものを実際に体験したいという願いです。他にもいくつかあると思いますが、ハイデルベルクでこの4つの目的を果たされました。

さて、昨日、わたしの指導教授でシュライター氏の友人のズンダーマイアー先生の案内で、シュライター氏の自宅、作品展示場、(イタリアレストラン)、アトリエを訪問することが出来ました。

ハイデルベルクから車で約1時間ほど離れた、フランクフルトの近くの小さな町の閑静な住宅地のご自宅を訪問し、まずお茶をいただきながらいろいろとお話しをさせていただきました。
テーマはクリスマスです。
106さんの矢継ぎ早の質問にも、優しく答えてくださり、とても学びの多い一時を過ごしました。シュライター氏は今年で80才になり、80才になられた記念に住まれている市の市民会館の1室を提供され、展示場にされています。作品を間近に目にして、ご本人からいろいろとお話しをお伺いするのはとても感慨深いものです。

実物大の下絵です。
その後アトリエにご案内くださり、これまでの作品の下絵(10分の1の大きさ)、いま取り組んでおられるステンドグラスの実物大の下絵を見させていただき、その絵画性の豊かさ、その緻密さを肌で感じることが出来ました。

うーん、家に小さな作品がほしいな〜。

106さんは、あと1時間ほどでハイデルベルクを出発し、日本に帰国されます。マイナス5−6度の寒さのドイツの旅、お疲れ様でした。

2010年12月3日金曜日

クリスマス市 7 クリスマスの主役

クリスマスの主役は、プレゼントや、飾りや食事ではなく、もちろんイエス・キリストとその誕生物語に登場する父ヨセフ・母マリア、羊飼い、3人の博士、そして家畜たちとその家畜小屋です。その誕生の場面が様々な形でクリスマス市や街の中で表現されています。

まずハイデルベルクのクリスマス市には、イエスとその家族の像はありませんが、家畜小屋が建てられその中にロバがいます。こどもたちはエサを買ってロバにエサをあげます。


シュトゥットゥガルトのクリスマス市にはほぼ等身大の大きな像がいくつか展示されていました。

手前にロバがいます。

シュトゥットゥガルト駅の中にも、降誕場面の人形がおかれていますが、そこに登場する人たちは現代の人たちのようです。つまり、現在のわたしたちの社会にイエスがお生まれになったことを表現しています。


クリスマス市には、家庭で飾る誕生場面セット(クリッペ、飼い葉桶の意)も売られています。


さて、みなさんのお気に入りはどれですか。また、もしあなたがクリッペを作るとしたらどんなものを創りますか?

2010年12月2日木曜日

クリスマス市 6 食事(2) 基本=パンではさむ

ドイツのこういうお祭りの時の屋台での食事の基本は、パンではさむです。
その場で焼いてくれるソーセージやステーキ、魚のフライをパンにはさんでもらって、それを食べます。


手が汚れなくて、便利な方法だと言えます。

今週の月曜日に仕事で、シュトゥットゥガルトに行くことがあり、11年ぶりにシュトゥットゥガルトのクリスマス市に行くことが出来ました。シュトゥットゥガルトのクリスマス市はハイデルベルクのクリスマス市の10倍ぐらい大きな規模で、観光バスでやってくるほどの人気のクリスマス市です。


このシュトゥットゥガルトのクリスマス市での一番の楽しみが、年に一度食べる鯖の炭焼きです。串刺しの鯖が、塩味で遠火の炭火で焼かれて売られています。普段は滅多に焼き魚なんて食べることがないドイツで、唯一このシュトゥットゥガルトのクリスマス市でだけ、食べることが出来る、1年間のご褒美のような食事です。グラム売りで、結構な値段です。少し大きなものだと一尾2,000円ぐらいになります。美味しい魚料理を我慢してきたことへのご褒美です。



ドイツ人がどのように食べるかというと、基本に忠実に、ほぐしてパンにはさんで食べます。しかし、そこはわたしたち魚を食べ慣れている日本人ならではのひそかな楽しみがあるわけです。


それは、醤油とおにぎりを持っていって、箸で食べるというのです。やっぱり焼鯖は、醤油とご飯でしょう。

そんなわたしたちの食べ方を、ドイツ人たちは興味深くじろじろ見てきます。ちょっとした恥ずかしさと優越感が入り交じった感じになります。

あ〜っ、でも、クリスマス市もいいけれど、居酒屋行きたーい。

2010年12月1日水曜日

クリスマス市 5 食事(1)

クリスマス市では食べ物、食事も楽しみの一つです。日本の屋台のたこ焼き、焼きそば、綿菓子というような定番がやはりあって、それを食べ歩くのも楽しいです。

クリスマス市というとなんといってもグリューワインでしょう。
氷点下のクリスマス市で冷えた体を癒してくれるのが、赤ワインと香辛料(シナモンやグローブ)を一緒に火にかけて温めたグリューワインです。クリスマス市全体にこのグリューワインの香りが漂って、何とも言えないノスタルジックな雰囲気に包まれています。

このカップは2ユーロ(約200円)で持って帰れます。

クリスマスの時期によく食べられるレープクーヘン(蜂蜜や香辛料を混ぜて作ったケーキというかクッキーのような感じのお菓子)が売られています。


先日の土曜日に、ハイデルベルクのクリスマス市で、中を少しくりぬいたパンにHokkaido-Kürbis-Suppe(北海道カボチャスープ、北海道カボチャは栗カボチャ)を入れたものを食べました。アラアラもう50才夫婦のわたしたちには一つで十分のボリュームです。

注文するときに、「北海道というのは日本の地名だ」と教えてあげると、「そんなことは知らん」と素っ気なく返されてしまいました。


立ち食いで、スープでパンを少しずつ崩しながら、ほじくって食べていくわけですが、通る人たちが興味深げに眺め、「下からこぼれてこないのか?」と心配そうに声をかけてくれます。
寒い中あたたかいスープをいただくと、空洞のパンだけが残ってしまいました。
あまりにスープが美味しかった(ちょっと塩辛かったけれど)のと、パンだけを食べるのではちょっと退屈で、のどが詰まりそうなので、
「追加スープはいくらですか」と聞きに行くと、
無言で、そんなことは気にするなというジェスチャーと共に、また一杯スープをついでくれました。やった−! 愛想はないけれど、親切なおじさんでした。

食べ物は、まだまだ続きます。

2010年11月30日火曜日

クリスマス市 4 プレゼント

クリスマス市で何をするかというと、クリスマスプレゼントを買うことを考えます。
それで、一体どんなものをクリスマスプレゼントの可能性として売っているのでしょうか。

なんといっても、この寒い時期、重宝するのが帽子、マフラー、手袋、靴下、カバンです。クリスマス市の会場でも、必ず一つ二つ手袋が落ちていますので、手袋もなくしやすい消耗品かも知れません。

ドイツ人の食卓テーブルの飾りはあこがれる一つです。テーブルクロスをプレゼントする、この際買い替えるのも、一番人が家に集まるクリスマスならではでしょう。
台所用品、日用雑貨もその候補でしょう。よくテレビショッピングや街頭・店頭販売で見かける「奇跡の台所用品」も結構人気みたいです。ドイツ人は道具好き、ブラシ屋さんもあり、いろいろな種類、いろいろな用途のブラシが売られています。


毎回、クリスマス市で不思議に思うのが、クリスマス市に売られている仏像です。他宗教をライバル視したり、排除したりする気持ちはありませんが、「クリスマス市に、わざわざ・・・?」という感想は否めません。

サンタの横には仏像
これって結構日本的じゃないでか。京都のどこかの民芸雑貨店で売っているノートみたいです。


盆栽もいかがですか?


アフリカのものもありますよ。


何かプレゼントにいいものがありましたか?