2010年8月25日水曜日

や〜が〜て〜、会〜いなん、愛でにしものと♪

いま、書いている論文で、天国における死者との再会が一つの大きなテーマになっています。

ヨーロッパでは、天国で自分の愛するものと再会することが出来るというイメージが広まり始めたのは、19世紀からということでした(アリエス、死の文化史)。

2009年に行われたあるアンケートによると、ドイツ人の50%近くの人が、死後、天国で家族と会うことができると信じているということです。

そして、60%以上の人が、死んだら何もかも終わりだと考えているということです。

このアンケートは合計すると100%になるわけではなく、死後に関しては何も確かなことは言えず、人々は一つの考えに確信を持つというよりも、いろいろな互いに矛盾する考えの中に漂っているということを表しています。

ドイツで話される有名な逸話です。
バルトという有名な神学者にある信徒が、
「バルト先生、死後天国に行くと、わたしの愛する夫に会うことができるのでしょうか」
と尋ねました。
すると、こういう考えには否定的なバルトは、
「愛する人に会うことができるかもしれませんが、それでは会いたくない嫌な人とも会うかもしれませんよ」
と答えたということです。

さて、みなさんはどう考えるでしょうか。

こんなことを、教会の葬儀でどう扱うかということを、いま書いているんですけど、、、、。

日本の教会はアメリカから来た葬儀式文や賛美歌の原文を少し変えて、天国での再会をテーマにしてきているんです。

ドイツのお墓を少し紹介します。結構きれいですね。墓も個人単位、夫婦単位が多いです。25年すると掘り返されて、新しい墓になるということでした。そして、最近は火葬も流行ってきているそうです。復活信仰が強かったときには考えられないことです。

ある家族の墓:天使が墓碑の上に立って、
「あなたがたに平安があるように」と墓碑に書かれています。
ドイツと日本の墓の違いは、
ドイツの墓には飲み物・食べ物がないということです。
さて、どうしてでしょうか?

あと、24時間すると、フランクフルト空港で家族に会います。「やがて、会いなん」

2010年8月22日日曜日

意外とドイツで見ない日本で有名なドイツ商品

ドイツ製品と聞いて、日本で思い浮かべるものはなんでしょうか。

もちろん、ベンツ、フォルクスワーゲン、BMW、ポルシェという車メーカーは有名ですが、そういう高価なものではなく、もっと身近なつまり日本のスーパーやデパートに売っているものは一体なんでしょうか。

たとえば、
  1. バウムクーヘン(バウム:木、クーヘン:ケーキ)
  2. ドイツ製汚れ取り消しゴム
    白いスポンジで切って、洗剤いらずで汚れを落とすやつ。
  3. 日本のデパートで売っているファイラー社のタオル
    よく日本のご婦人が持っている厚地の花柄のタオル
  4. 甘めのドイツ白ワイン
    ○猫とか、聖母の○○とかいう甘口の白ワイン
などが挙げられるのではないでしょうか。

でもこれらのものは、ドイツのほとんどのスーパーやデパートで見かけません。

バウムクーヘン
バウムクーヘンはラーメン、カレーに匹敵するような日本で独自の進化を遂げたのではないでしょうか。バウムクーヘンは確かに売っていますが、日本ほどそこらじゅうで売っていません。

ドイツ製汚れ取り消しゴム
スーパーや薬局で「激落ちくん ドイツ生まれの新素材」と売られている商品で、わたしも日本でよく使っていましたが、ドイツでは見たことがありません。
ドイツの台所のきれいさは有名ですね。ただし、天ぷら・揚げ物はしない、焼き肉はしない、醤油とみりんで煮込むこともない、魚も焼かない、そりゃきれいなはずだわと思います。案外こういう商品はドイツの街頭販売や店頭販売で「便利グッズ」の一つとして売られていたりします。

ファイラー社(フェイラー社?)のタオル
ドイツのデパートのどこのタオル売り場にも売っていません。地方分権が進んでいるドイツでは、チェコとの国境近くにある会社の製品は、こちらではあまり取り扱われていないのかもしれません。
ただ、ドイツのお土産物屋さん、とくに日本人向けのお土産物屋さんには売っています。インターネットでは、フェイラー社と書いてあります。Feilerのeiは「アイ」と発音し、ファイラー社だと思うのですが。創業者の名前なので、ひょっとしたらその人はフェイラーと名乗っていたのかも。
ちなみに、ドイツのカバンで有名なBREEは日本では「ブリー」、ドイツ語では「ブレー」と読まれています。

甘口のドイツ白ワイン
ドイツ人に聞くと、ドイツ人は甘口の白ワインが嫌いだそうです。ドイツ人にどうしてもっと典型的なドイツのワインを輸出しないのだと聞くと、「全部飲んでしまって、輸出する分がない」という答えが帰って来ました。ドイツで売っているおいしいなあと思うワインは大体500円ぐらいです。

ハイデルベルクのハート屋さん

ハイデルベルクの中心街には、いろいろな芸術家が似顔絵を描いた入り、自分の作品を売ったり、大道芸人が演奏したりパフォーマンスを披露したりしています。その他に、キリスト教、イスラム教徒、政治団体、また社会的な主張する人たちが机を並べて、それぞれの主張、宣伝、布教活動をしています。

その中で、いつも気になっていたのが下の写真にあるハート屋さんです。ハートだけをモティーフにした作品が売られています。

ハートマークは、全世界共通なのでしょうか。古代エジプトからこのマークが使われていたといわれ、人間の中心(心臓)、いのち、愛を象徴するものです。十字架の形をした教会堂を、人間の身体に見立て、その心臓があるところ、つまり、十字の交差点に聖餐台がおかれていることがあります。
聖書でも、「容姿や背の高さに目を向けるな。・・・人は目に映ることを見るが、主は心を(によって)見る。」(1サムエル16:7)とあり、ハートは人間の表に出てこない内面を意味しています。
さて、みなさんのハートはこの写真の中にありますか。