ヨーロッパでは、天国で自分の愛するものと再会することが出来るというイメージが広まり始めたのは、19世紀からということでした(アリエス、死の文化史)。
2009年に行われたあるアンケートによると、ドイツ人の50%近くの人が、死後、天国で家族と会うことができると信じているということです。
そして、60%以上の人が、死んだら何もかも終わりだと考えているということです。
このアンケートは合計すると100%になるわけではなく、死後に関しては何も確かなことは言えず、人々は一つの考えに確信を持つというよりも、いろいろな互いに矛盾する考えの中に漂っているということを表しています。
ドイツで話される有名な逸話です。
バルトという有名な神学者にある信徒が、
「バルト先生、死後天国に行くと、わたしの愛する夫に会うことができるのでしょうか」
と尋ねました。
すると、こういう考えには否定的なバルトは、
「愛する人に会うことができるかもしれませんが、それでは会いたくない嫌な人とも会うかもしれませんよ」
と答えたということです。
さて、みなさんはどう考えるでしょうか。
こんなことを、教会の葬儀でどう扱うかということを、いま書いているんですけど、、、、。
日本の教会はアメリカから来た葬儀式文や賛美歌の原文を少し変えて、天国での再会をテーマにしてきているんです。
ドイツのお墓を少し紹介します。結構きれいですね。墓も個人単位、夫婦単位が多いです。25年すると掘り返されて、新しい墓になるということでした。そして、最近は火葬も流行ってきているそうです。復活信仰が強かったときには考えられないことです。
ある家族の墓:天使が墓碑の上に立って、 「あなたがたに平安があるように」と墓碑に書かれています。 |
ドイツと日本の墓の違いは、 ドイツの墓には飲み物・食べ物がないということです。 さて、どうしてでしょうか? |
あと、24時間すると、フランクフルト空港で家族に会います。「やがて、会いなん」