1984年に神戸YMCAは韓国の大田(テジョン)YMCAとパートナーシップを結び、30年の間その関係を保ってきました。この30年のパートナーシップを祝し、これからさらに連帯を強めるために大田YMCAにやってきました。
会議は大田YMCAの理事長が経営する病院の会議室で行われました。大田で一番大きい産婦人科クリニックだそうです。歓迎と感謝の挨拶を交わした後、各総主事よりそれぞれのYMCAの活動報告を受けました。
その中で特に興味深かったことが、2つあります。
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通訳付きです。 |
まず第1に、大田YMCAによって韓国の参政権を18才に下げようとする(現在19才)運動を高校生たちと共に展開しているということです。高校生というとまだ政治の世界と関係ないような感じもしますが、しかし、実際には教育行政や受験問題など高校生が政治と関わっている部分も多いわけです。それだからこそ、高校生が参政権を持ち、政治に関わるべきであるというのがこの運動の趣旨の一つです。
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神戸YMCAの活動を紹介する水野総主事 |
もう一つが、韓国では民間の銀行から経済的援助受けてボランティア活動を展開しているということでした。その中の一つとして、韓国語の古い言葉で「良い友達」という意味を持つ「ラウナティ」(正確な発音かどうか怪しい)プロジェクトというものがあります。このプロジェクトは、銀行が経済的に支援して7ヶ国に大学生を派遣し、国際ボランティア活動をおこなっているというものです。1年2回応募するそうですが、毎回およそ2,000人が応募しその内から30人が選出されます。
そして、大田YMCAがこのプロジェクトを実質的に担っているということです。7ヶ国の派遣先のお世話と調整、学生の選出、1ヶ月間の準備プログラム、そして期間中のケアやアフターケアをおこなっています。2,000人から30人に絞られる過程では、このプログラムの参加者が自分たちの経験をもとに選考に加わるということでした。
その選考は成績ではなく、また言語能力でもなく、これからの世界の未来を広げていこうとする積極性を重視しているということでした。
実は、わたしは1年前にタイのチェンマイ・サンカンペーンYMCAでこのプログラムで派遣されてきた韓国の学生に会っていました。英語も少し、日本語もほんの少し、もちろんタイ語もできない、来て5日目の学生が、親しくわたしに話しかけてくれた積極性に驚き、また感動もしました。
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中華料理店で大田YMCAの活動を説明してくれている朴総主事 |
そんな話を大田YMCAの理事長ご招待の中華料理をいただきながら楽しく聞かせていただきました。理事長も大変だなあ。