2014年11月1日土曜日

韓国訪問記(2) 大田YMCA

2日目は、大田(テジョン)YMCAを訪問し、その活動をお伺いしました。
主として、このYMCAの建物ではスポーツを中心とした幼児教育がなされているということです。韓国の幼児教育では英才教育や英語教育に人気があるそうですが、YMCAは特にスポーツを通して、といってもスポーツ選手を育成する英才教育的なものではなく、身体を動かすことを主体とした質の高い教育を提供しているということでした。1クラス13名のクラスが8クラスあり、1クラスに担任が1人、スポーツ担当1人配置されています。こどもたちは9:30-15:30までこの幼稚園で過ごします。保育料は一般の幼稚園と比べて高めですが、他に塾やスポーツクラブに子どもを通わせる教育費とそれほど変わらず、意識的な両親がこの幼稚園を選択しているということでした。YMCAとしては人気のプログラムですが、教育の質が落ちたり、施設が老朽化すると離れていってしまう厳しい状況だそうです。

YES(YMCA Education School)という学童保育のプログラムもあり、この会館では1:30-6:30まで50人のこどもたちが集ってきているそうです。毎月1回各YMCAで宿泊し、その地域の学ぶプログラムをしています。

もう一つ興味深かったのが、学校と教育庁とYMCAが連携して、中高生で学校で問題を起こしてしまい、停学になった生徒たちが大田YMCAに来て色々とカウンセリングを受け、また復学していくというプログラムです。毎週10人程度の生徒がYMCAに来ているということです。大田の人口は150万人で、約25万人の中高生がいて、その内毎年1,500人が停学になりその結果学校を離れているそうです。
このような問題を学校や先生だけが引き


受けるのではなく、社会の中で学校とは関係のないYMCAがこのような役割を担っていることは重要なことだと思います。

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