2011年3月11日金曜日

ドイツ 最後の夜・最後の朝

今は、3月11日(金)午前7時です。ドイツ鉄道のストライキも昨日行われ、今日はたぶん無事にフランクフルト空港に到着できると思います。

昨日の夜は、ロイトリンゲンの元同僚家族とわたしたちからするとドイツでは珍しいオシャレな山の中腹のレストランで食事をしました。ロイトリンゲンとその周辺を一望することができます。あまりにオシャレすぎて写真写りはあまり良くありませんが。


楽しく語り合いながら、この1年を振り返りました。このブログには書いていない裏話、爆笑失敗談とその後談など、つたないドイツ語で語り始めると、もっとないのか、もっと聞かせろと迫ってきます。思い返せば、いろいろとあった1年でした。とりとめない話で盛り上がり、笑いと共観でわたしたちのドイツ最後の夜を過ごせたことは何よりもの幸せです。


Beyond Beyondと称して、ブログを綴ってきました。いろいろな境界や限界を超えてくることがで来たことを少しでもお伝え出来たかと思います。実は、Beyond Beyondとそんなに軽快に飛び跳ねることは実際難しく、「ドイツ悶々日記」を書いた方がいいのではと思うこともありました。また、その辺は実際にお会いしたときにお話し出来ればと思います。

このブログを読んでくださった方々,ありがとうございました。統計によると、なんと全国40カ国でこのブログを読んでくださったみたいです。1年間で11,621回このブログを開いてくださったみたいです。本当にありがとうございます。

では、ドイツ滞在日記はこれにていったん終了します。このブログをどうするかまだ決めていません。日本に帰ることもわたしにとってはまたBeyond Beyondの生活に属することなので、続きを書くかも知れませんが、また日本で考えてみます。

では、みなさん Auf Wiedersehen!!

2011年3月8日火曜日

ファッシング 受難週の前の大騒ぎ

明日、3月9日はキリスト教の暦では「灰の水曜日」と呼ばれ、この日からイエス・キリストの十字架の死を覚えるレント(受難週)が始まります。なぜ明日からかというと、イエス・キリストの復活を祝うイースターの40日前(復活を祝う日曜日を除く)が明日の水曜日になります。
イースターは、春分後の最初の満月の次の日曜日に祝われるので、毎年その日付は変わっていきます。クリスマスが12月25日に定められているのに対して、イースターは毎年違う日付で祝われます。ちなみに今年は、4月24日です。

このレント(受難週)には、断食をして悔い改め、キリストの受難を覚えるというのが習わしであり、その前に思いっきり騒いでおこうとするのがファッシング(カーニバル)です。
特にカトリックの地域で魔女や動物に扮した人たちが行列を行います。それがブラジルではカーニバルとしてよく知られていますが、まだまだ寒いドイツでは、ブラジルのようなほぼ裸のようなコスチュームではなく、しっかりと着込む衣装です。

今日は、泊めてもらっている家で、ファッシングの料理をご馳走になりました。特別な料理ではないのですが、いわゆる砂糖をまぶした揚げパンです。なぜこの食べ物を食べるのか尋ねましたが、分からないということでした。


ところで、帰国まで3日、でも今週にドイツ鉄道で大規模なストライキが予定されているとのこと、ひょっとしたら帰国の日に列車が動かないかも。無事に空港までたどり着けるのでしょうか。

2011年3月7日月曜日

送別会 4 ロイトリンゲン

いよいよ、ドイツを去る日も近づき、最後の日々をむかしわたしたちが生活し、働いていたロイトリンゲンで過ごしています。
先週の土曜日には、以前の同僚とその家族が集まり、懐かしい再会とこの1年を振り返る楽しい時を過ごしました。


食卓には、食べきれないほどの料理がならび、巻き寿司といなり寿司も彩りを添えました。ドイツ人が、ナイフとフォークでいなり寿司を小さく切って食べているのも、なかなかおもしろい光景です。

食事のあとは、わたしたちの写真をテレビに映しながら、この1年を振り返りました。わたしの話も終わりにさしかかったときに、なんとまた差し歯の前歯がポロッと落ちてきました。「なに〜っ、12月に治療してもらったばかりなのに、何でこんな時に?」と嘆きたいところですが、取れてしまったものはもとには戻りません。

瞬間接着剤でつけることも出来ないので、またまた、日曜日の朝、休日診療に飛び込み、直してもらいました。泊まっていた友人の牧師が、歯医者に電話をしてくれて、「彼は、礼拝で挨拶をしないといけないので、1番に治療して欲しい」と頼んでくれたお陰で、礼拝には少し遅れましたが、挨拶をすることが出来ました。こんなに早く取れてしまうと、なんだか不安です。いなり寿司もかぶりつかないで、ドイツ人のようにナイフで切って食べないといけないかも???

夕方、ドイツ人の好きな散歩に出かけると、山の上から見えた雲の切れ間からこぼれる日の光は、まるで顔のようです。怒っているのか? 笑っているのか?