2010年8月20日金曜日

やった〜、50越え

50越え、年齢のことではありません(確かに今年の2月で50になりましたが)。
では、なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、8月19日のこのブログのアクセス数が50を越えました。これまで47ぐらいまでは行くのですが、なかなか50を越えることはありませんでした。

祝、アクセス数 51 !!!!


実は、グーグルのブログではアクセスの分析サービスがあり、いつ、どこの町の人が、何人、このブログにアクセスしたががグラフで報告されます。

ちなみに、4月から始めたブログですが、これまで全世界のどの国の人が読んでくれたかを、アクセス数順に紹介します。

  1. 日本(もちろん)
  2. ドイツ(ほとんどわたしたちですが、25の町から)
  3. ドミニカ共和国
  4. アメリカ合衆国
  5. イギリス
  6. ブラジル
  7. デンマーク
  8. スイス
  9. フランス
  10. インドネシア
  11. マルタ
  12. ノルウェー
  13. アイルランド
  14. ブルガリア
  15. ロシア
  16. ベルギー
  17. ポーランド
  18. 韓国
  19. オーストリア
  20. メキシコ
  21. オーストラリア
いや、どういう検索で引っかかったのでしょうか?

これまで、日本でアクセスしてくださった方の町のベスト10(全部で94の町からのアクセス)
  1. 神戸(地元です)
  2. 西宮(大学があります)
  3. 大阪
  4. 東京
  5. 姫路
  6. 渋谷(東京はいくつかに区分されています)
  7. 札幌
  8. 生駒
  9. 広島
  10. 伊丹
  11. 新宿
  12. 福岡(東京、渋谷、新宿をまとめると10位)
みなさん、アクセスしてくださってありがとうございます。また、引き続き、おもしろおかしく、ちょっとはためになる記事を書いていきます(もちろん、仕事もします)。コメントをくださった方もありがとうございます。

今朝、ベランダのSundaville(サンダヴィレ)の花が咲きました。

今はもう秋・・・・・・

日本はまだまだ夏真っ盛りだと思いますが、ドイツはもう秋なんでしょうか。最近はもう夏が終わってしまったかのような天候です。
天気予報では、この週末は30℃を超すそうですが、ここ数日は20℃以下です。夕暮れ(8時半)の夕焼けをご覧ください。

住まいから見えたドイツの夕空です。
ハイデルベルクの有名なパン屋(ギョーベス、グリム、グンデル)はここ3週間、夏期休暇中です。休むね〜ェ。

2010年8月19日木曜日

つぶれ桃? ワインベルク・ピーチ

ドイツに来て、何じゃこれと驚いたことの一つに、このぺしゃんこにつぶれた桃があります。
Weinbergpfirsich(ワインベルク・フィルジヒ:ワイン山・桃 発音が難しい)
日本の訳あり商品で「つぶれ梅」という、製造工程でつぶれた梅干しを割安で求めることが出来ますが、この桃も何かの手違いでつぶれてこんなになってしまったのだろうかと思っていました。あまり見栄えがよくないので、買わないでいたのですが、知人の家で出されたのを食べてみると、なんと、とってもおいしいじゃあ〜りませんか。まるで日本の白桃を小ぶりにしたような感じです。それ以来、マルクトにいっては買い求めている桃です。

いまは季節的に、ミラベラ、アプリコット、ブルーベリー、プルーンがおいしい時期です。
ミラベレ(イエロープラム)
手前がアプリコット、奥がブルーベリー、両隣がブラックチェリー

Beyond旅行社もハイシーズン

ハイデルベルクに帰ってきた次の日(11日)には、学部の卒業生同士でこの春結婚したカップルがハイデルベルクに来てくれました。わざわざこんな遠くのドイツにまで来てくれるなんてありがたいことです。

Willkommen in Heidelberg!!!
(このブログを書いているころには、すでに日本に帰国されていますが、、、)

ドイツに住んでいるといろいろな方が訪問してくださいます。これからも、あと5人ほど予約が入っています。

妹夫婦、卒業生のカップルを迎えて、Beyond旅行社もハイシーズンです。あれも見せたい、ここにも案内したい、こんなものも食べてもらいたい、いろいろとわたしたちの旅行ブランは膨らんでいきます。

まずは、なんといってもハイデルベルク城でしょう。そこから、街の中のいろいろな名所・旧跡を案内して歩くと、軽く30,000歩は越えてしまいます。

夜は、なんといってもドイツ料理とドイツビール。ちょうど自分のところでビールを醸造している店でJahresbier(ヤーレス・ビア:今年のビール)というのが飲めるので、その店の野外ガーデンでかんぱーい!
両端の少し色の濃いのがJahresbierです。

次の日は、小雨降る中ですが、車でフランスのシュトラースブルクへ。約2時間ほどです。
シュトラースブルク/シュトラースブールというドイツ名とフランス名があるように、このフランスとドイツの国境にある町は、ドイツに占領されたり、フランスに戻ったりした町です。
本当に、ドイツから来てライン川を渡るだけで、そこはもうフランス。今でこそ通貨がユーロに統一されましたが、以前は違う通貨を使い、違う言葉を話し、違う文化、違う教育、違う宗教(多数派がカトリックかプロテスタント)になるのは、日本人にはとても不思議に感じます。それだけ、ヨーロッパの中では自意識・アイデンティティーをしっかりと持たなければならないということでもあります。

シュトラースブルクのノートルダム大聖堂は、そのゴシック建築の美しさに、毎回こころを奪われます。じっくり見れば、2時間ぐらいはかかる内容のある教会です。

さて、教会の近くのレストランで、アルザス地方の料理を楽しみたいのですが、ヨーロッパで困ることの一つが、とにかく1人前の食事の量が多いということです。シュトラースブルクのレストランには、5人で入りましたが、2皿しか注文しませんでした。
かっこいいウェイターから「5人で2皿だけですか??????」と怪訝な顔をされました。さらに、周りのヨーロッパ人がその1皿をペロリと食べているのを見ると、5人の日本人が2皿をつついているのは、ちょっと惨めな感じですが、でも、これで結構お腹が一杯になるんです。

ノートルダム大聖堂のあとは聖トマス教会(プロテスタント)。ここには、モーツアルトもアルベルト・シュヴァイッツァーも弾いたというオルガンがあります。

その後は、プチ・パリ(小パリ、なんだか地方の小京都みたいですが)と呼ばれる界隈を散策、オープン・カフェでお茶をして、4時間ほどの遠足を終えて、ハイデルベルクへ。

ドイツで楽しく過ごしたみなさん、あれからこちらは、毎日雨ばかり、気温も20℃以下。寒い、寒い。みなさんと過ごした楽しい日々も終わり、ドイツは段々と秋を迎えようとしています。

ゲストが来られるのは楽しいのですが、やはり1週間で2kgも太ってしまいました。これが悩みの種です。次のゲストに向けて、ただいま減量中(1.2kg減)。

ドイツに来られた人から、「先生はこんなブログばっかり書いていて肝心の研究しているんですか?」と心配されましたので、ちょっとだけご報告を。
これまで、7章構成の論文の6章を書き終え、いま最終章の7章を書いているところです。みなさんが来ているときにも、5時には起きて机に向かっていますから、ご心配なく。
でも、みなさんを見送るとちょっと燃え尽き症候群的な感じも。

2010年8月18日水曜日

まさか・・・・・ あと4kmなのに

さて、午後3時にブリュッセルを後にして、ハイデルベルクへ向かいました。およそ、約460kmの距離です。

車のコンピュータ表示では、ガソリン8リッターで100km走っているとの分析。(ドイツ人は燃費を表現するときに1リッターで何km走るがではなく、100km走るのに何リッターのガソリンが必要かを問題にします。考え方の規模が違いますね。)

じゃあ残りのガソリンで300kmぐらいは余裕でいけるだろうと思っていました。ベルギーもドイツもわたしにとっては外国ですが、何となくドイツでガソリンを入れたいという気持ちが働き、ひたすらドイツに向かって走っていました。

ベルギーの高速道路のガソリンスタンドでトイレ休憩をし、さらにドイツに向かって走り、この調子でいくと夜の7時にはハイデルベルクに到着する予定です。

ベルギーとドイツの国境を越え、「ルクセンブルク大公国→」という表示を目にしながら走っていると、「燃料切れ」の警告ランプが点灯。なんだか燃料計の後半は急に減っていったような気が、、、、。
ルクセンブルクは神奈川県ほどの大きさの国
まあ、その内ガソリンスタンドがあるだろうと走っていると、どこまで行っても、何にもない、延々と高速道路が続いている(ような気がした)。

これはちょっとやばいかもしれない、高速道路でガス欠になったら最悪なので、とりあえず高速道路を降りて、近くの町で給油をしようとしました。

高速の出口を出て、ナビでガソリンスタンドを探してみると、あと4kmのところにガソリンスタンドがありました。

ああ、よかった、まあ、あと4kmだったらなんといけるだろうかと思い、ナビに従って走っていると、「ここでUターンしてください」との指示が、「えっ、Uターンって!!!」。ガソリンスタンドは反対方向だったわけです。

貴重なガソリンを無駄にしてしもた。しかたがないので、Uターンすると、なんと先ほどの出口の近くでストップ。もう全然動きません。

そこで、レンタカー会社のヘルプデスクに電話をして助けを求めました。この電話のやりとりに、まあ、腹が立ったこと。

わたし:「あの〜、いまレンタカーで走っていましたら、ガソリンがなくなってしまったんですが。」
ヘルプデスク:「それじゃ、ガソリンスタンドでガソリンを入れてください」

そんなことはわかっとるわーっ。ガソリンを入れたくても、車が動かんから電話をしとるんじゃろが、と叫びたい気持ちを抑えつつ、状況を説明しました。でも慌てると、ドイツ語もしっちゃかめっちゃか。

状況は説明できましたが、一番問題が、「ここは、どこ」です。ヘルプデスクは「あなたがいる場所が分からなければ、助けにいけません」との一点張り。

そりゃそうでしょう、広いヨーロッパの中でどこかに助けに来てくれっていわれたって、無理なことは重々承知しています。

でもこっちも初めて来たところです。家も、店も、何にもない田舎の道で、この道が何号線かわかりません。道路標示もありません。出口の名前の表示もないところでアタフタしてるわけですから、答えようがありません。ナビもいまいちで現在地情報が出てこない(走行中も突然画面が真っ白になる)。

妹が撮影したアタフタして電話している状況です。

いろいろと説明しても決定的な情報がないので、しかたがなく、歩いて道路の番号や地名を探しに行き、もう一度電話することにしました。

そうこうしているところに、1台の車が近づいて、「どうしたんですか?」と尋ねてくれました。事情を説明すると、少しだけガソリンを買うためにわたしを近くのガソリンスタンドまで連れて行ってくれて、また車まで戻ってくれました。

わたしがガソリンスタンドに行っている間にも、何人もの人が、車を止め、声をかけてくれたそうです。ハプニングの中で、ドイツ人の優しさに触れた1時間でした。

最後にちょっとしたアクシデント付きの、人の優しさに触れた3日間の旅でした。

みなさんも、早め早めの給油をお忘れなく。また、困っている人には、声をかけてあげましょう。

2010年8月17日火曜日

ベルギー・ブリュッセル 小便小僧とタンタン

実は、この近くに小便少女像もあります
ブリュッセルというと、なんといっても小便小僧が有名です。小便小僧の前には、観光客が集まり、それぞれ写真を撮っています。

オリジナルのものは盗まれてしまったそうで、いま立っているのはレプリカだそうです。

この小便小僧のいわれはいくつかあるそうですが、とにかくあるこどもが戦争の時におしっこで爆弾を消したり、味方を勝利に導いたというような伝説があるみたいです。
こんなコルク抜き誰が使いたいんでしょうか?
おみやげや屋には、小便小僧をモティーフにしたものが売っています。まあ、この辺は日本の観光名所と変わりありませんし、そのお土産もどこか東南アジアで作られたものかもしれません。
どこかのおみやげ屋には、その地の名所が描かれた大きな鉛筆が売られていました。これもグローバリゼーションのなせる業でしょうか。

もう一つ、ベルギーで有名なのは、タンタン(Tintin)です。タンタンは少年ルポライターで、いろいろな事件に巻き込まれたり、冒険をするという物語のマンガが描かれています。


街の中には、タンタンの専門店があり、また街の壁にはタンタンのマンガのキャラクターが描かれていたりします。マンガ好きのベルギー人には、なんとなく親近感を持ちます。

ある一定の年齢以上のドイツ人は、マンガに対して否定的というか、蔑視しています。それが、若い世代にはマンガ好きの人も増えてきて、マンガが入口となって日本学を志す人もいるそうです。妻は、つい最近、わたしは日本のマンガが大好きだというトルコ人に出会ったそうです。その話を聞いて、12年ほど前、キューバの教会のビショップから、わたしは毎日「Ashin」を見ているといわれて、それがNHKの連続テレビドラマ小説「おしん」のことであるのに気がつくのに数分かかったことを思い出しました

グローバリゼーションは、メディアと翻訳文化の発達で、どんどんと進んでいるようです。

これで、オランダ・アムステルダム、ベルギー・ブリュッセルの旅も終わり、ハイデルベルクに帰ってくるのですが、そこでちょっとしたハプニングが、、、、、。

ベルギー・ブリュッセル お菓子の国

ブリュッセルを訪れるのは、15年ぶりぐらいです。
ベルギーというと、ビール、マンガ(タンタン)、アール・ヌーヴォー、ワッフル、チョコレートを連想します。もちろん、小便小僧も有名ですね。

その中でも、今回はお菓子の国を少し紹介します。といっても、観光客が半日ほど歩いただけですから、いわゆる観光客相手のお店しか出会っていませんので、まあ商業ベースにのせられた情報だと思ってください。それでも、なかなか興味深いです。

ベルギーのチョコレートと聞いて、思いつくのがGodiva(ゴディバ)ではないでしょうか。しかし、Godivaはあまりにも世界展開してしすぎて、ブリュッセルの駅の構内に店が出ているのを見ると、ちょっと大きくなりすぎたかなという感は否めません。

しかし、ブリュッセルの街の中にはたくさんのチョコレート・お菓子屋さんがあって、どの店もおいしそうなので、この店でクッキーを4つ、この店でチョコレートを4つ、この店でゼリーを4つ買って、いろいろと試してみました。

わたしも別にお菓子の専門家ではないので、とにかく写真でその雰囲気だけでも味わってみてください。(音が出ますので、ご注意を!)

最後の方に出てくる、Godivaのチョコ・イチゴは5つで5ユーロ(約560円)ぐらいでした。

2010年8月16日月曜日

オランダからベルギーに行く前に 美術館巡り

ヨーロッパでの生活の楽しみの一つに、美術館巡りがあります。今回訪れたオランダには、ゴッホ美術館、国立美術館、マウリッツハウス美術館などの有名な美術館があります。もちろん、パリには、ルーブル、オルセー。ミュンヘンには、アルテ・ピナコテーク、ノイエ・ピナコテーク。フィレンツェのウフィッツィ美術館など。ぜひ訪れてみたい美術館が各地にあります。歴史的な名画に直接出会えるのは、何にも代え難い喜びです。

ただ、知っている絵を見て、感激するだけではなく、美術史・文化史の知識があると、その絵がもっと多くのことを語りかけてくれます。わたしの場合、毎回、美術館を訪れた後、美術史を勉強したいと思い、本を買ったりするのですが、その後、家の本棚にしまったままになっているのが問題なのですが、、、、、、、、、。


さて、今回はアムステルダムのゴッホ美術館、国立美術館、デン・ハーグのマウリッツハウス美術館を訪れ、特にゴッホ、レンブラント、フェルメールと、彼らの同時代の画家たちの絵を楽しんできました。

わたし自身、芸術に関しては素人で、たくさんのことをお伝え出来ません。ただ、1枚の絵も描いた人の意図した絵画という一面と、見た人が受け止めた絵画という一面を持っています。わたしが今回受け止めた印象を少しお伝え出来れば嬉しいです。

ゴッホ(1853-1890)は、なんといっても「色」が特徴的です。色による解釈ということが言えるんじゃないでしょうか。

後で紹介するフェルメールやレンブラントと比べると、その絵はそれほど精緻なものではありません。ゴッホの絵は、写真のような絵ではなく、むしろその形は崩れています。

もちろん、ゴッホは精緻な描写を求めていたわけではないので、「お前にそんなことは言われたくない」と言い返されると思います。
ゴッホは自然の中にある色に魅了されますが、そのままの色を再現するのではなく、時にはそれを越え、ゴッホの解釈とその表現によって色が選べれています。

「ゴッホさん、あなたはどうしてこの色を使ったのですか」と尋ねるように絵を見ていくと、「では、あなたはどんな色を使いたいですか」と聞かれてくるような感じがします。



ゴッホ美術館のとなりにはアムステルダム国立美術館があります。小1時間ほど並んで、入ろうとすると館内から大音響でアラームが鳴り響いています。すわ、名画泥棒か?と思いましたが、10分ほどなり続いて、何事もないかのように中に入ることが出来ました。

さて、ゴッホから200年以上も時代はさかのぼるのですが、レンブラント(1606−1669)の絵に出会いました。ゴッホの絵に比べるならば、歴史画を描いたレンブラントの絵はとても精緻で、その時の状況が絶妙に描かれています。

彼の絵の特徴の一つは、「光」です。光と陰が非常にうまく描かれており、どこから光が来て、何に光が当てられているか。また、そのことで何が陰になっているかおもしろいです。つまり、彼が描いていた時にどこから光が差し込んでいたかという事実よりも、彼がどこに光を当てて描いたかということが、彼の解釈・主張として絵の中に表現されています。


アムステルダムから60kmほど南に行ったところにデン・ハーグという街があり、そこにはマウリッツハウス美術館があります。ここにもレンブラントの絵はあります。また、「フランダースの犬」でよく知られたアントワープの大聖堂に飾られているルーベンスの「聖母被昇天」の習作もあります。そのなかでも、人気なのはフェルメール(1632-1675)の「真珠の耳飾りの少女」でしょう。この絵がモチィーフになって映画も作られました。
フェルメールもレンブラントと同時代の画家ですから、光の使い方が絶妙です。わたしにとっては、フェルメールの絵の特徴は「瞬間」だと思いました。この少女がこちらを振り向いた瞬間、目線を向けた瞬間、その唇を少し開けた瞬間の美しさと意味を描いているように思えました。

これらの日本で一般的によく知られた画家の作品に出会うこと以上に、自分の知らなかったすばらしい芸術家たちの作品に出会いうことも大きな喜びです。


では、デン・ハーグから南へ180km、お菓子と小便小僧の街ベルギー・ブリュッセルへ。