2010年12月28日火曜日

雪は積もり、星冴え

「雪は積もり、星冴え」(イギリス・カロル)のように、雪が降って白い地上の世界の上、冷たく張り詰めた空気の中で、星が冴え輝いている日々が続いています。


雪が降るといろいろと日常生活に支障をきたすことも多いのですが、雪が積もった世界は何となく優しさをおびているような感じがします。

日本からのお客さんとハイデルベルク城を訪れたとき、建物の壁面のライオンの顔に雪が積もり、何とも優しいおどけた顔になっています。


いつもは、お城の庭の片隅で厳しくわたしたちを見つめているゲーテも、大きな白い帽子をかぶっているかのようです。

クリスマス・三が日・松の内 変化するクリッペ

12月24日の午後からはあらゆる店が閉まり、クリスマスに向けてすすべてのこの世的なものが一旦停止するかのような雰囲気が漂っています(もちろん、バスも、電車も動いていますが)。
12月24日午後5時 クリスマス・イブ礼拝
12月25日午前11時 クリスマス礼拝
12月26日午前11時 クリスマス第2礼拝、今年は日曜日と重なったので、クリスマス第1聖日礼拝となりました。

わたしは勝手に「クリスマス・三が日」と名付けていますが、ここからクリスマスが始まり、1月6日までが「クリスマス・松の内」となります。伝統的には12月24日からクリスマスツリーを飾り、1月6日まで飾っておきます。1月7日がツリーの回収日です。

さて、12月25日の朝、カトリック教会をのぞいてみると、以前紹介したクリッペが若干変化していました。20日に紹介した写真では、マリアとヨセフは街に入ってきたばかりでしたが、25日にはその橋の下、もしくは道の下でマリアとヨセフはイエスを抱えています。そこには、羊飼いや博士たちだけではなく、他の人もそこにそこに集まってきています。

12月20日

 この場面から、下の場面へと進展していきます。

12月25日のクリッペです
どこに、誰を、どのように配置するかということを考えるだけでもわくわくしますし、そういうことを話し合いながら聖書を読むのは、小難しい聖書研究よりよっぽど豊かな学びになると思います。

このカトリック教会には、伝統的なクリッペもあります。

これもなかなか立派です。イエスの右にひざまずいているのは誰でしょう?

それに、このフラワーアレンジメントなかなかダイナミックですごいじゃないですか。


こういうものを見ていると、なんだか毎年倉庫から使い古した飾りを出すだけではなく、「考えなさい、考えなさい」といわれているようです。