2013年7月21日日曜日

The Y : 全米YMCA大会

はじめて全米YMCA大会に参加したが、日本のYMCAとの違いに驚きもし、戸惑いもした3日間であった。

全体としては、開会講演の後、2日間にわたって企業セミナーのように様々なセミナーが開催されていました。そのテーマは、"Connect Educate Inspire"(繋がり、啓発し、奮起する)であり、この大会において人と人とがで会い、学び、そして次のステップに向かって新しいアイデアやエネルギーを得ることを目指したものだと思います。

2日間のセミナーでは、いかに人とコミュニケーションを取るか、説得的な話し方、どのように人と関係を築くか等、非常に実践的な内容でかつその分野の著名な専門家による講演でした。そして、各セミナーの最後には講師の本の宣伝があるわけです。

全米YMCA総主事の講演
全体的にいってその内容も刺激的なものでしたが、それぞれの講演の方法はまさに驚きと大きな学びでした。講師の誰もが、原稿を持たず、そしてステージを歩き回りながら人々に語りかけます。それは説得力のあるもので、聴衆を話に引き込むような講演の仕方でありました。メイン会場での基調講演も、一つ一つは15分ほどのもので、講演の主旨がはっきりとしており、聴衆を飽きさせません。ある人が、1時間の講演は5分ほどあれば準備できるが、15分の講演は5・6時間かけなければならない、と語っていたように、まさに準備され、言いたいことに集中した講演でした。

ところで全米YMCAは、2010年にブランドとロゴを"The Y"に変えて、新しい戦略でYMCAの活動を展開しているわけです。今回の全米YMCA大会はこの戦略をYMCA関係者に浸透させ、それをさらに進展させるためのものでありました。これは日本のYMCAでも同じですが、一般の人にとってはYMCAといっても何をやっているのかが分からない団体から、イメージを新しくし、その活動の意味と内容を明確に外に向かって示していこうとするものです。

見せ方、魅せ方、そこへ向かっていく集中力は学ぶべきものがあります。

The Yは、(あなたが思っている)さらにそれ以上だ。

1 件のコメント:

  1. 同盟での研修を終えてやっといろいろな意味がわかってきました。
    すべては周到にデザインされているわけですよね。
    さて、私たちはどの方向にいくのか?
    新幹線の中で考え続けています。

    返信削除