ドイツにはフロー(虫のノミ)マルクト(市)「ノミの市」というのが、土曜日などに各地で開かれます。日本でいうフリーマーケットみたいなものだと思ってくださって結構です。個人的に自宅の不必要なものを持ってきて、店を開いて、売るわけです。アンティークなものもあり、ひやかしで見ていくだけでも楽しい催しです。最近はプロの人も参入してきています。
ドイツ、特にハイデルベルクでは自転車は必需品です。特に車を持っていないわたしたちにとっては、買い物には欠かせない移動・運搬手段です。最近はプラスチック、ペットボトル容器も増えてきましたが、何しろ、あらゆるものが回収費込みの瓶入りで売っています(ヨーグルト、水、マヨネーズ、ビール等々)。ですから、買うのも返すのも結構な重さになります。それから、わたしの住まいから街の中心、また神学部まで約3.5キロほど離れているので、歩くと45分、バスで30分弱(片道300円弱)ほどかかります。それが自転車だと10-15分ぐらいですから、断然自転車の方がお得で、便利です。そして街の至る所に、自転車置き場がありますし、自転車については結構寛容です。ただし、自転車用の道がはっきりしていて、反対車線や歩道をふらふら自転車に乗っていると怒られます。
しかし、1年しか滞在せず、また日本に持って帰るのも容易ではないわたしたちにとっては、新品の自転車を買うのはどう見てももったいなさ過ぎます。日本でいうママチャリみたいなものを、7-8,000円で売っているということもなく、新車だと最低でもスーパーで22,000円ぐらいします。専門店だと70,000-10数万円します。これに、鍵、かご、こどもがいればこども用の座席を買わなければなりませんので、結構な出費です。
ですから、春になると各地で自転車のフローマルクトが開かれます。昨日ハイデルベルクでも自転車フローマルクトが開催されたので、妻の自転車を求めて、行ってきました。
10時からの開始で、10時30分頃行くともう人が一杯出入りしていて、すでに自転車を持って帰っています。特にこどもの成長にあわせて乗り換えるために、こども用の自転車が人気です。また学生やわたしたちのような外国人もたくさん買いに来ています。自転車の質はピンからキリまであります。40ユーロ(5000円ぐらい)から400ユーロ(50000円)ぐらいのものがあります。
売れても、次から次に新しく売りたい自転車を持ってくる人がいます。
ものを大切にするドイツでは、ほとんどが古いものですが、いわゆる安物の粗悪品はありません。ものがしっかりしていると、ドイツ人はあまり気にしません。
ドイツ人は背が高く、足が長いので、日本人にあう自転車を見つけるのが一苦労です。
ドイツの石畳の道に合うように、マウンテンバイクが主流です。
いいのを見つけても、迷っていると、さっと横から来て取られてしまいます。気に入ったら手を離していけません。
前ブレーキしかなく、ペダルを一瞬逆回転させると後ろブレーキがかかるという、わたしたちには何とも不慣れなブレーキシステムもあります。
ようやく、何とか使えそうな自転車を見つけました。18段ギアのマウンテンバイク型で130ユーロ(約16000円)でした。バス26往復分です。
決して安くはありませんが、これをまた1年後には、最高半値で買ってくれるということです。
はたして、1年後いくらで売れることやら。
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