2010年10月1日金曜日

ハイデルベルクのStolperstein(躓きの石)

 以前、ベルリンのStolperstein(シュトルパー・シュタイン、躓きの石)についてお伝えしましたが、わたしたちが住んでいるハイデルベルクでも、歩道にStolpersteinを埋める計画が進んでいます。

昨日夜7時30分からこのプロジェクトに関係する話し合いがあったので、参加してきました。

1940年10月22日、今から70年前に、ハイデルベルクから約300名のユダヤ人が南フランスのスペインとの国境に近いグール(Gurs)強制収容所に移送されました。
かつてハイデルベルクにあったユダヤ教会堂(シナゴーグ)跡
「1939年10月10日、邪悪な行為によって破壊された」
今年の10月22日に、ハイデルベルクの6高校の学生およそ300名が、その人たちの名前と誕生日などを書いた名札とつけて、各高校からその人が列車に乗せられた(旧)ハイデルベルク駅まで行進するというプログラムが進んでいます。

昨晩はある高校の教室に、各学校の先生や生徒会長などが集まり、このプログラムの主催者との打ち合わせが行われました。

この行進の様子は、また後日お伝えします。

ハイデルベルクの最初のStolpersteinは10月12日に埋められることになっています。それもまたご報告します。

2 件のコメント:

  1. 実際に当時の人たちが味わった気持ちを想像しながら歩く経験は、高校生たちにとって印象深いものになるでしょうね。
    今の時代、特に必要なのかもしれませんね。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    先日の研修会でも、今の若い人たちが過去の歴史に対して無関心であるという報告がありましたが、このような経験を通して、過去の忘れてはならない歴史を自分のものにしていくのは大切なことだと思います。
    日本ではこんなことは難しいんでしょうかね。

    返信削除