2011年3月3日木曜日

ドイツ語は難しい。 論文盗用事件の波紋

ドイツで、すでに合計8年ほど生活していますが,なかなか外国語というものは、難しいものです(わたしにとっては)。

たとえば、15年前に市場にイチゴを買いに行ったときに、
「イチゴ(エルドベーレン)を500グラムください」
と言うところを、
「エルドベーベン(地震)を500グラムください」
と言って、店員に怪訝な顔をされたことがあります。

最近も10年ぶりに昔の知り合いにあったときに、
彼が「一体ドイツで何をしているの?」と聞いてきたので、
頭の中で、「論文を提出した(abgeben、アップ・ゲーベン)」という文章と「論文を書いた(geschrieben、ゲシュリーベン)」という文章が頭の中で浮かんできて、どちらをいようかなと0.5秒ほど考えているうちに、二つの文章が混ざり合って、思わず「論文をアップ・ゲシュリーベン(盗用した、ひとの論文を写した)」と言ってしまい、大笑いされました。

グーテンベルク国防大臣の辞任記事「スター政治家辞任」(3月2日)
今、ドイツでは、国防大臣の博士論文盗用(アップ・シュライベン)事件で大騒ぎなのです。彼の論文は、大学から最優秀の評価を受けていましたが、調べてみると多くの部分が、他の論文の丸写し(アップ・シュライベン)であることが判明したわけです。政治家としても有望視されていましたが、この事件がメディアで取り上げられたことによって、一昨日彼は国防大臣を辞任しました。これは、わたしの言い間違いどころではない話で、彼は巷では「コピ・ペ大臣(コピー&ペースト)」と揶揄されています。

同業のみなさん、学生のみなさん、こんなことにならないように。

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