2014年8月17日日曜日

白馬三山 -2- 白馬岳にて

白馬三山で最初に泊まった白馬山荘は800名収容という日本最大規模の山荘です。その歴史も古く、1905年に建てられたのですから100年近くの歴史があります。スカイラウンジでビールやコーヒーを飲みながら、山小屋建設のために畳3枚を背負って歩荷する歴史を物語る写真の展示を見ると時代の流れを感じました。

写真を撮り忘れたのですが、今回の山小屋としては豪華スペシャルルームでの宿泊をすることができました。何と2畳の2人部屋個室です。登山で一番悩まされるのが山小屋での宿泊です。以前富士山では一枚の敷き布団と掛け布団で見知らぬ人と2人で寝たこともありました。しかも、狭い山荘の中には他に居場所がないので、この布団の中か外にいるしかありません。それを思えば夫婦でそれぞれ畳一畳と布団一組の個室で寝られるのはまさに天国です。

ただ、この山小屋でテンションがた落ちの事実が判明。近視の度付きサングラスをかけて登山しており、遠近両用ハイブリッドメガネはメガネケースに入れてリュックの中に入れています。そのメガネケースがない。荷物をすべて出して、くまなく探しても、ない、ない、ない。身体は2900mにいるのに、頭の中はペンションの部屋にまで降り、休憩した場所、レインスーツを着た雪渓などすべての行程を駆け巡っていました。

電話していくつかのところに聞いてみましたが、ない、ない、ない。まるで2900mの絶景の山から真っ暗な海底1000mにまで落ちていったような気分です。

いくら考えてもないものはない。どっちみち山では遠くは見るけど、机に座って小さな文字を読むことはないので、気分を切り替えてサングラスで生活することにしました。ただ気分のせいか、サングラスのせいか、世の中ちょっと暗い。

山荘に重いリュックを置いて身軽なカッコで2932mの白馬岳まで登りました。白馬山荘、白馬岳からは周囲の山々が360度見渡すことができます。


剱岳などの立山連峰を見ると、いつかあそこに行けるだろうかと胸が躍ってきます。

一夜明けて、4時半にはご来光を見ようと多くの人がすでに山小屋の外に出ています。
とにかく、8月12-14日は珍しく快晴で本当に素晴らしい天気でした。1日の疲れを癒してくれそうな夕日とは違って、朝日はすがすがしい力を持ち、山々の自然にパワーを送り込んでくれているようでした。


さて、朝食も食べ、お弁当ももらって、目の前の杓子岳、白馬鑓ヶ岳に出発です。

左の台形の山が杓子岳、その奥の尖ったのが白馬鑓ヶ岳
(つづく)


1 件のコメント:

  1. 写真を見るだけでふわーーー!と思うのですが、先生的には「全然うまく写ってない!」という感じなのですか!?
    それからごめんなさいサングラスのくだりはちょっと笑っちゃいました。夜でもサングラスをかけてる先生を想像して‥

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