富山、石川、岐阜、福井にまたがる白山は、富士山、立山とともに日本三名山(三霊山)に数えられる山です。今から、717年に越前の泰澄がはじめて白山に登り修行をしたことによって開山され、白山信仰の基となりました。2年後には開山1300年となります。
わたしたちは別当出合から観光新道という急な登りに挑戦したのですが、暑さでへばりそうになりながらも、ゆっくりと一歩一歩と登っていきました。その登山の疲れを癒してくれるのが涼しい風とそして山道の傍らに咲いている高山植物です。
白山は特にお花畑でも有名であり、日本の花の百名山に数えられているほどです。なかなかその花の名前を覚えられないのですが、いくつか紹介いたしました。
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ノアザミ |
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ミヤマダイモンジソウ |
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ハクサントリカブト |
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クロユリ |
他にもたくさんの花が咲いており、急な上り坂を越えるとそれが本当にお花畑のように一面に咲いているところに出会います。まあそれは地獄から這い上がって、天国に到達したような思いになるものです。ただ、そのお花畑をハイジのようにスキップしながら駆け巡るというような感じでもありませんし、きれいな花ですが、決していい香というわけではなく、花は花で生き残るために自分のお気に入りの虫をおびき寄せるために、独特な臭いを放っています。悪臭を放つものもあり、虎の肛門の臭いとも言われるものもあります。
とにかく、そんな花や涼しい風に押し出されて、本当に一歩一歩進んでいき、登り始めて5時間、標高2400mの「室堂」に到着し、最終的な目的地である「御前峰(ごぜんがみね)」2700mをすぐそこに見上げるところの山小屋で一泊いたします。
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手前の山が室堂、その奥に見えるのが御前峰 |
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わたしたちが泊まった山小屋、横幅60cmぐらいの布団が1人分の居場所 |
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