わたしが住んでいる部屋にはアイロン、冷蔵庫、コーヒーメーカー、掃除機とほとんどのものはそろっているのですが、洗濯機だけがありません。洗濯は、地下1階にコインランドリーがあって、そこでお金を払って洗濯機を使うことになります。1回2ユーロ(およそ270円)です。初めて洗濯に行ったときに気づいたのが、その2ユーロを50セント硬貨4枚で払わなければならないことです。2ユーロ硬貨1枚でも、1ユーロ硬貨2枚でもダメ、50セント硬貨4枚でないとダメです。いま、みなさんの財布に50円玉が4枚入っていますか? それに気がつかずに、50セント硬貨1枚入れて、1ユーロ硬貨や20セント硬貨、10セント硬貨で払おうとしたら機械が受け付けないし、2ユーロ硬貨に至っては投入口に入らない。しかたないので、払い戻しのボタンを押してもこれまた帰ってこない。くっそー、ちきしょうー!そういえばこの融通の気かなさがドイツ、5ユーロ紙幣でおつりも出しますなんて気の利いたことが出来ないのもドイツ、その機械の横に両替機を置くなんてお客様本意でものを考えないのがドイツだったということを思い出しました。それから、せっせと50セント硬貨を集めるのですが、なかなかそんなうまくおつりが来るような買い物が出来るわけではありません。ようやく今朝、50セント硬貨4枚を握りしめて、洗濯に行きました。
神学部の図書室には、カバンを持って入ってはならず、コインロッカーに預けるのも2ユーロ硬貨ではないとダメ。
それからもう一つ腹立ち日記。昨日、市役所に行って転入届を済ませました。外国人だとどうもこの役所というのが、何となく嫌な感じがします。緊張して、前の日に必要な書類を整えて、無事転入届を済ませました。よしよし、これで順調に進んでいると一安心。
今度は、今日、銀行に行って口座を開設しなければなりません。その際に、昨日の転入届を見せると、「あなたはアルメニア人ですか」という変な質問。「えっ?」と聞き返すと、「転入届には誕生地:明石・アルメニア、国籍:アルメニアとなっていますよ」と言われました。よく見てみると、確かにアルメニアとある。しかも、結婚日も違っているし。
銀行での手続きを終え、再び市役所へ。日本のように「どうなってるんや、こんな間違いあり得ないでしょう」と勢いよく言いたいところですが、どうもこういう言葉を語学学校で習わなかったせいもあり、興奮する発音も乱れるので、落ち着いて「すみません。これ間違っていると思うんですけど、ちょっと調べてもらえますか」という表現しかできません。
窓口の女性は、「そうですね。パスポートを見せてください。あら、違っていますね。でも、結婚したのはアルメニアでしょう」となぜかアルメニアにこだわる。「いいえ、違います。そんなことを一切書いた覚えはありません」というと、「そうですか。はい、訂正しておきました」というだけです。「すみませんの一言はないんかい」と凄むこともできず、「ダンケ、さようなら」といって帰ってきました。
くっそー、ちきしょうー! そういえばこの決して謝らないのがドイツだったということを思い出しました。何でもすぐ謝ってしまう日本に暮らしていると忘れていたことでした。
日本でも以前、500円硬貨が新しくなったとき古いのは使えるけど、新しいのはまだという自動販売機などがありましたよね。またその逆もあって古いのはだめというのもあったりして、気が付けば古い硬貨をあまり見なくなりました。
返信削除確かに50円硬貨が4枚財布に入っていることはめったにありません。
なかなか大変ですね。50セント集め頑張ってください。
せかせかした日本人とマイペースなドイツ人の対話・・傍で見ていると楽しいです。
アルメニア面白すぎる!!!(笑)
返信削除ドイツではアルメニアが浸透しているの?
出身地:明石・アルメニアは面白いですね!!
返信削除MNさんのあの逞しさはやはりドイツでの生活で培われていたのですね・・・。