2010年4月1日木曜日

休みは休み ドイツの休暇文化

 今日は、聖木曜日、洗足木曜日ともいわれます。イエスが十字架にかけられる前の夜、12弟子と共に最後の晩餐をとった日であり、また弟子たちの足を洗った日(ヨハネ福音書)でもあります。悔い改め、また教会では罪を犯したものが再びゆるされて受け入れられる日であるという伝統もあります。ドイツ語では、Gründonnerstag(グリューンドンナスターク・緑の木曜日)と言われています。なぜ緑なのかは諸説あるようです。

 今日から、聖金曜日(イエスが十字架にかかった日)、イースター(イエスが復活した日:日曜日)、イースター月曜日と祝祭日が続きます。学校は今日から1週間休みですし、ドイツ人はOsterferien(オースターフェーリエン・イースター休暇)に出かけます。

 わたしが泊まっている家の夫婦も、「わたしたちは月曜日に帰ってくるから、あなたは何でも好きなものを食べて、何でも飲んでいいし、必要なものを使って過ごしてね。鍵を預けたし、窓を開けて空気の入れ換えをしてくれたら嬉しいわ。チュース(バイバイ)」と言って、ミュンヘンに休暇に出かけました。あっさりとしたものです。このあっさりした感じが好きなんですけど。

 わたしは、今日からハイデルベルク大学のゲストハウスに入ることがゆるされています。たまたま友人の牧師がハイデルベルクに行く用事があるので、車で連れて行ってもらうことになり、超ラッキーです。ただ、彼は1時から葬儀があるので、ハイデルベルクには4時頃に着くことになると思います。
 ゲストハウスの事務所に、その旨を伝えると、「あら、事務所は3時に閉めてしまいます。鍵をお渡しすることは出来ません。それに、金曜日から5日の月曜日までは、イースター休暇で事務所は閉まっています」と言われました。そこを何とか、1時間ほど待ってもらってと言いたいところなのですが、休みは休みです。事務の方も休む権利があり、それを邪魔することは出来ません。
 ただ、わたしを送ってくれる牧師の娘がハイデルベルク大学で勉強しているので、彼女に鍵を時間内にとってきてもらうことになり、一件落着。事務の方からは、「では、詳しいことは次の火曜日にお話しましょう」とあっさりしたものです。いったいどんな部屋で、何があって、何がなくて、どういう使い方をするのだろうと不安なのですが、とにかく休みは休み、火曜日まで詳しいことは待たなければなりません。

 どちらにしろ、休みは休み、金、日、月とすべての店も休みなので、土曜日に買い物をしておかないと、食べるものはありません。もちろんレストランとコンビニ的なガソリンスタンドは開いていますが。

 友人からは「あなたはイースター休暇を一人で過ごすの。どこか行かないの。誰かに会わないの?」と言われて、「いや、日本からはるばるドイツに来てるんですけど・・・」といいたいのですが、「研究に集中します」と答えておきました。

 いま泊まっている友人宅にスイス人のお客さんも来ていて、話が盛り上がっているのは、夏の休暇の過ごし方です。わたしにも「あなたはどうするの。何だったらわたしのスイスの山の別荘を貸してあげてもいいわよ。電話番号は、これ。メールでもいいわよ」と言われました。ドイツに来たばかりで、夏の休暇のことなんかまだ考える余裕はありません。なんだか、ドイツの休暇文化に追いかけられて、ゆっくり休んでおれないような感じです。
 

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