2010年4月12日月曜日

ドイツの教会・礼拝

昨日は、近所にあるルター教会に行ってきました。自転車で5分ほどのところです。なんと、その道の途中、10年前学生寮で一緒に生活してた友人に出会いました。彼も自転車で反対車線を走っていました。二人ともすぐに気づき、驚き、「ここでなにしているの?」「エー、すごいじゃん」とお互いの状況を聞きあいました。彼は大学病院の婦人科の医者として働いているそうです。ドイツ人の彼と、イタリア人の哲学の学生と日本人のわたしとがいつも寮でそれぞれの得意料理をつくり、ワインを飲みながら料理を楽しみ、おしゃべりをしていました(日独伊同盟ではありませんが)。
さて、彼と連絡先を交換してから、教会へ。わりと新しい教会です。

この教会は10時から礼拝が始まります。9時50分頃に教会に着きました。一度全礼拝をビデオに撮りたいのですが、ドイツでは礼拝中に写真を撮ったり、ビデオを撮ったりすることは避けられています。牧師と仲良くなってから、一度"学術的な目的で"お願いしたいと思っています。
さて、見知らぬアジア人が礼拝堂に入ってきても、誰も声も掛けません。牧師も知らんかおです。こちらから挨拶すべきでしょうが、牧師も他の人と話していたので、ちょっと遠慮しました。礼拝後にコーヒーアワーがあるとインターネットで読んでいたので、その時にでも挨拶しようと思いました。
ドイツの礼拝様子を簡単紹介します。ドイツといっても、バーデン州教会のこの教会での礼拝であって、他の州教会に行けば若干違っています。
                 
今日の礼拝は、Quasimodogenitiと言う名前がついています。イースター後最初の主日礼拝で、1ペトロ2:2の「生まれたばかりの」という言葉からつけられた名前です。伝統的に洗礼式(幼児)が行われます。残念ながら、今日は洗礼者はいませんでした。
洗礼盤の後ろの網に洗礼を受けた子供たちの写真があるのに気がつきましたか。
10分前 教会の鐘が鳴る
前奏
賛美歌  アナウンスなし、座ったまま、会衆は壁に書かれた番号とオルガンの前奏で分かる。
牧師の挨拶 礼拝の趣旨の説明、牧師が風邪気味で声がうまく出ないことのお詫び
交唱  (会衆は立つ)
司:父と子と聖霊のみ名によって
会:アーメン
司:主があなたがと共にあるように
会:あなたの魂と共に
詩編交読
頌栄
キリエ交唱
恵みの告知
祈り
(会衆はここで座る)
聖書
ハレルヤ
賛美歌
福音書 (会衆は立つ)
信仰告白
賛美歌 (会衆は座り、ここで献金が集められる)
説教
賛美歌
報告 1週間の集会、出口での献金の呼びかけ、牧師が風邪気味のため出口で握手をしない、今日はコーヒーアワーがないことなど。
賛美歌
とりなしの祈り (会衆は立つ)
主の祈り  (教会の鐘が鳴る)
派遣と祝福
アーメン 
後奏  (会衆は座る)
礼拝堂を出て牧師に挨拶をして家に帰る。


 日曜日の午後、集会はありません。日曜日は礼拝と休息の日。思い出してください、ドイツ人にとって「休みは休み」です。これは、この逆も言えるのです。「働くとき働く。学ぶときは学ぶ」。6時には職場にいる人もいますし、学生は8時から図書館に座っています。


さて、500名ぐらい座れそうな礼拝堂、荘厳なパイプオルガンの響き、さて何人ぐらい礼拝に出席していたと思いますか。
正確に数えたわけではありませんが、40-50名でした。ほとんどが年配の女性、堅信礼準備クラスの生徒が2名、閑散とした礼拝でした。この教会も何とか活性化を狙って、コーヒーアワーを催したり、こどもの教会や中高生会を充実させようとしています。ドイツの教会がどのように活性化を図ろうとしているかが今年のわたしの研究テーマの一つでもあるので、またいろいろと調査したいと思っています。

3 件のコメント:

  1. 初コメント失礼します。
    お元気そうで何よりです。

    コメント欄ずれますが、
    下の食事情の話、
    日本の味を求めて涙ぐましい(笑)
    必要でしたら日本酒や醤油、ラーメンなどお送りしようかと思ったりしましたが、今はまったく不要ですね。

    こちらはまだネットが設置できず、
    今はネットカフェから見ています。
    今日は大学のゼミに出席し、その帰りです。

    昨日は主日礼拝の初説教で、
    礼拝後にはたくさんの人たちが声をかけてくださり、
    感想などいただき、
    少し自分の居場所?ができたような気がしました。
    受け入れていただいたと言いますか。嬉しかったです。

    またちょくちょく寄らせてもらいますね。

    では!

    返信削除
  2. あら、brucke.buchさん・・・
    こんなところで、お互い初コメントとは・・・奇遇です。

    ブログマスターには何の関係もない挨拶が
    初コメントとなってしまいました。


    ドイツのキリスト教事情も
    色々と課題があるのですね。

    面白い取り組み、変わった取り組みなんかがあれば、
    また教えていただきたいです。

    日曜の午後に集会がないのは、とてもうらやましいです。
    日本のクリスチャンは、いったいいつ休んでいるんだろうかと
    思ってしまいます。


    またのぞかせて頂きます。

    返信削除
  3. Brücke.buchさん、LIMさん
    コメントありがとうございます。
    日曜日の午後に集会がないのはとてもうらやましいですね。その上、土日を含む年間約30日ほどの休暇。
    そのかわり、年間約40回の葬式、週2回の小学校や中学での宗教科の授業、週1回の堅信礼準備クラス、約2000人の教会員に一人の牧師の条件、がついて来ます。どちらがいいですか。これもまた究極の選択ですけど。
    休んでいないのは、クリスチャンだけではないですよ。日本人自身が休まず、効率、営業のチャンスを最優先に働いていますね。ただ、ドイツ人に言わせると、日本人の労働時間は長いけれど、だらだら働いている、ということです。

    返信削除