2010年4月14日水曜日

ドイツの本屋

わたしの感想ですが、ドイツ人はとても本好きだと思います。本好きということも言えますが、文字好きで、何でも文字(言葉)で表現しようとします。だからドイツの神学書はあんなにも分厚くて、字しか書いていません。ドイツの電気製品の説明書もほとんど字で、絵はあまり描かれていません。ある人曰く、ドイツ人は世の中のことはすべて文字で表現できると思っているということです。
それはともかく、町の至る所に本屋があります。少し大きな駅では本屋が充実しています。小さな町でも、図書館が充実しています。
それで、わたしの関心としては、神学書はどこで売っているかということです。このことに関して、ここ10年でドイツは大きな変化を迎えているような感じがします。
有名な神学部があるハイデルベルクには、大きなキリスト教書店がありました。図書館に行くのも楽しみでしたが、その本屋で新刊書を眺めるのも楽しみでした。その本屋がいまや無くなっているのです。アジアショップは拡大して、発展していましたが、キリスト教は衰退しているのです。それでも、ツィーハンク書店という大学書店が神学書を扱ってくれています。注文するとほとんど翌日には手に入ります。
今回最初に訪れたロイトリンゲンにもオジアンダー書店という大きな本屋があり、そこを訪れてびっくりしました。かつて充実していたキリスト教コーナーが縮小し、置いてある本もキリスト教に関する読みやすそうな本しかありません。そのかわり、今はやりのスピリチュアルコーナーが拡大して、しかもきれいな飾り付けもされていました。
パワーストーン、風水、ヨガ、メディテーション、陰陽、神秘思想、仏教の本と共に、ロウソク、アロマオイルなどが売られていました。おそらくキリスト教コーナーの5倍ぐらいあると思います。

キリスト教は段々と片隅に追いやられているようです。日本でも、スピリチュアリティーという言葉がはやりですが、ドイツでも至る所で使われています。ドイツでは、社会の中で宗教やキリスト教という言葉に拒絶反応がある中で、人々が取っつきやすくするための入り口としてスピリチュアリティーという言葉が使われているような感じがします。
キリスト教の話は聞きたくないけれど、スピリチュアリティーの話なら聞きたいというような風潮があり、キリスト教もその時代の波に乗っかってるのではないでしょうか。


本屋で驚いたことの一つに、マンガコーナーの充実があります。噂では聞いていましたが、これほどにマンガがドイツ語に訳されているとは思いませんでした。
小さなことですが、気がつきましたでしょうか。マンガは右綴じで、右から左へと読んでいきます。日本語の縦書きの本がそうです。ところが、ドイツ語の本は左綴じです。この逆から読むことがなかなかドイツ人には難しいそうです。まあ、若者たちの順応能力は優れているので、やすやすと違う文化を理解しているみたいですけど。それで、ちょっと大人向けのマンガは左綴じになっているんですよ。
日本のドイツ語の授業も、ドイツ語のマンガを教科書に使った方がいいかもしれませんね。ただ吹き出しの台詞が"KAME KAME HA-!"とか"WAAAAAA------!"ばっかりかも。

テレビでは「ワンピース」もやっています。何とルフィーがペラペラとドイツ語をしゃべっているじゃないですか。くやしーっ!(>_<)

7 件のコメント:

  1. 月曜日に引き続き、
    ドイツの厳しいキリスト教事情ですね・・・

    もしも『聖☆おにいさん』がドイツ語ででることになったら
    (もうあるのかな・・・)
    順当にMANGAコーナーに並ぶのか、
    あるいは読みやすいキリスト教の本の一冊として
    キリスト教コーナーに並ぶのか・・・

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  2. はじめてコメントいたします
    先週からハイデルベルクに語学留学で来ました
    独⇔英辞書を購入したく、検索してこのHPへ来ました

    住んでいるのはベルクハイムです
    どこか辞書の品揃えのよい書店、ご存知でしたら教えてください
    よろしくお願いします

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  3. Cathy_Kさん
    ハイデルベルクへようこそ。これから語学の勉強をされるとのこと。Cathy_KさんのBlogも拝見しました。ハイデルベルクでの生活や勉強を楽しんでください。

    さて、ハイデルベルクの本屋さんですが、Uni-PlatzにあるZiehangという本屋さんがいいのではないでしょうか。この本屋はUni-Buchhandlungといって、いわゆる大学のための本屋です。その2階に語学コーナーがあります。
    すでにご存じかも知れませんが、www.wadoku.deというサイトがあって、これにはずいぶん助けられています。また英語−ドイツ語だと山ほど翻訳サイトがあります。
    また、何か生活などで困ったことがあれば、ご相談ください。
    宿題がんばってねください。

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  4. MNさん
    早速の返信ありがとうございました
    Ziehang、メンザの後に行ってみます
    ”和独”知りませんでした。これから活用しようと思います。
    また何かありましたら相談させてください。
    よろしくお願いします。

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  5. はじめまして。
    私は大学でドイツ文学を勉強している学生なのですが、
    ドイツの書店事情について疑問があって、ネットサーフィンしていたら、こちらにたどり着きました。
    ちょうどキリスト教関係の記事でしたので、お尋ねしたいことがあります。
    いま、研究の都合でVatican Magazineというカトリック系月刊誌のバックナンバーを探しているのですが、
    これが日本の図書館には一冊も無いようで、また日本のAmazonでもドイツのAmazonでも取り扱いがなく、どうしたら読めるのか気になっています。
    ドイツではKioskで普通に売られているらしく、ちょうど来月ドイツに行くので、できれば現地で買いたいと思っています。ですがバックナンバーまで揃えてあるのかどうかは分からず、その調べ方も分からないでいます。Vatican Magazineの出版社宛に直接メールを送ってみたのですが、これも返信をもらえないままなのです。
    もし何かご存知でしたら、ご教授いただけないでしょうか?

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  6. NTさん
    コメントをいただきありがとうございました。
    Vatican Magazineという名前は聞いただけではピンときませんでしたが、HPを開いてみると確かに駅のKIOSK(といっても日本のようなキオスクではなく、小さな本屋、駅によっては結構大きな本屋)の雑誌コーナーで見たことがあります。
    残念ながらバックナンバーが手に入るかどうかはわかりませんが、HP上で過去の記事を見ることはできるみたいですね。Heftarchivというページです。何をお探しなのかわかりませんが、ご確認なさってはいかがでしょうか。amazon.deでは年間購読が出来るみたいですね。"Zeitschrften"のところで探してみてください。ただドイツ国内のみで、日本にまでは送ってくれないみたいです。
    何にご関心がおありなのかはわかりませんが、カトリック系の雑誌は他にいくつもありますので、Amazon.deで探してみてください。そういった学術的な専門雑誌は、大学、特に神学部の図書館などにあると思います。
    お役に立たなかったかもしれませんが、また何か質問がありましたら、お寄せください。

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  7. 纳尼?你们都说什么呢?貌似是说漫画书店?

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