2010年4月27日火曜日

桜の木の下で

先週の金曜日、ハイデルベルクに住む以前日本で宣教師として働き、現在はDOAM(Deutsche Ostasien Mission)の会長をされているシュナイス牧師としばし、コーヒーとケーキをいただきながら、お話しをさせていただきました。
ハイデルベルクのメインストリートに面するカフェの中に入ってみると奥には庭があり、オープン・カフェになっています。優しい太陽の光と桜の木の下で、2時間ほどいろいろな話をいたしました。

シュナイス牧師は特に日本のキリスト者が平和についてどんな発言をし、どのような影響を与えたかドイツの人たちに伝えたいと思っておられます。しかし、その情報がとても少なく、ドイツではなかなか手に入らないのでぜひ協力してほしいということでした。

彼が嘆いたこととの一つに、日本の教会とドイツの教会が協力しあって、もっとお互いの問題を話し合い、またそこに共通の宣教の課題を見いだしたいと思っているけれども、日本の教会はわたしたちに何の発信もしてくれないし、リクエストも少ない。日本の教会はこうした国際的でエキュメニカルな教会同士の関係をどう考えているのだろうかということでした。確かに、日本の教会は内向きになり、自分たちの内部の問題で紛糾し、外に積極的に働きかけようとしていないように思えます。もちろん、言葉の問題もあり、人材の問題もあり、誰が情報の発信を担い、またカウンターパートナーとなって教会間の関係を担っていくのかということが問われてきます。

いまはお金の問題で、教会の国際的な交流も少なくなってきています。ドイツの宣教局も段々と縮小され、ポストもお金も削減されていっています。ますます人的な交流が少なくなって、2,3泊の教会協議会か、インターネット時代を象徴する情報の交換だけが主たるものになってしまいます。

こんなドイツを象徴する教会の横で、そして日本を象徴する桜の木の下で、ゆっくりとお互いの問題を話し合えるような関係が、続いていくことを願っています。そのために、シュナイス牧師にしろ、わたし自身にしろ、何年かそれぞれの国に住み、その教会で働かなければできないこともたくさんあるように思います。

ぜひ、このブログを読んでおられる方も、何らかの形でドイツに興味を持ってくださり、次の時代の架け橋となってほしいと願っています。

1 件のコメント:

  1. いつもながらきれいな写真に癒されます。
    空港業務も再開したようで何よりです。

    世界単位での教会の規模縮小という傾向の中で、
    積極策は世界単位のエキュメニカルな関係・・・

    それが分かっていつつも、
    なかなかこの閉塞感を打ち破れません。

    財政状況、言葉の壁・・・ 色々あるかと思いますが
    特にこのブログを読み、
    「時間(ゆとり)のなさ」も日本の多くの人が抱える問題なのではと思います。


    アフリカン・コア・チャーチの10分たらずの映像を
    今日やっと見ました(しかも、とばしとばし)


    ちなみに、今、日本は夜中の2時過ぎです。


    何だろう、この余裕のなさは。

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