2010年7月19日月曜日

ケルンに行ってきました。

昨日の日曜日、ケルン・ボン日本語教会の礼拝に招かれ、ケルンに行ってきました。ケルンへはハイデルベルクから1回乗り換えて2時間弱で行くことができます。

ケルンへはこれまで5回ほど訪れたことがあります。毎回、ケルン駅から出たとたんに目の前に迫ってくるケルン大聖堂の大きさには度肝を抜かれます。
今回も、写真を撮ろうと思ってもなかなか写真のフレームに納まりません。このブログの写真では、実際の大きさは伝わらないだろうと思います。まるで大きな象の耳や鼻、足を部分的に写して、その大きさを知ってくださいといっているような感じです。
左の観光用の写真を見ていただくと、よっぽど遠くからでないと全体が撮れないことがお分かりになると思います。
今回訪れたときには礼拝中でしたので、教会の細部まで写真を撮ることができませんでした。


ひぇ〜、オルガンがあんなにも高いところに、高所恐怖症のオルガニストはどうするんでしょうか。
ケルン大聖堂(カトリック)はユネスコ文化遺産でもあり、正式には聖ペトロ・マリア大聖堂という名前です。世界最大のゴシック建築で、1248年に建築が始まり、1884年に完成したそうです。実はウルムというところには、世界一高い教会があります。ケルン大聖堂が157メートルで、ウルム大聖堂(プロテスタント)が161メートルでウルムの方が若干背が高いです。ウルム大聖堂はケルン大聖堂が完成した6年後、1890年に完成しました。ひょっとしてケルン大聖堂の高さを意識したのかも。しかし、全体的な大きさはなんと言ってもケルン大聖堂が圧倒的です。


さて、ドイツの教会はみんなこんなに大きいのかというと、そうではなく新しく作られた住宅地の新しい教会や小さな村(600人程度)には小ぶりな教会があります。カトリックの強い地方などに行くと、プロテスタントの人たちは本当に小さな集会室のような礼拝堂で礼拝していることもあります。

ケルン・ボン日本語教会自身は教会を持っておらず、ドイツのライン・ラント州教会のボンフェッファー教会を日曜日の午後お借りして礼拝を守っておられます。
この教会はあまり大きくなく、わたしにとってはむしろ親しみやすいサイズです。
2時から礼拝が行われ、主としてケルンに住んでおられる日本人の方、日本語を理解するドイツ人の方が集まってこられていました。礼拝の後は、おいしいケーキをいただきながら楽しくお話をさせていただきました。礼拝後の交わりもドイツに住んでいる日本人にとっては、貴重な情報交換の場でもあったり、また日本食を食べられる機会であったり、何よりも牧会の場でもあったりします。

礼拝の後、列車の時間まで3時間ほどあったので信徒の方と、ケルン大聖堂が見えるレストランで、ケルン名物のケルシュ・ビールとマチェス(塩漬けニシン)料理をいただきました。ハイデルベルクではビールは小さくて300ml、大きいものが500mlで売られていますが、ケルシュ・ビールはすべて200mlです。本当に一口でグイッといけるサイズで、グラスが空くとウェイターが「お代わりはいかがですか」と聞きに来ます。まるで、わんこそば的ビールといった感じです。わたしが注文したマチェスはニシンと野菜を冷たい生クリームソースに絡めたもの、じゃがいもに少しずつかけながらいただきます。

レストランの窓には、天国の鍵を持ったペトロのステンドグラス、ペトロの下にはペトロを象徴するニワトリが描かれていました。その窓の向こうには大聖堂が見えます。

ケルンを去るころには、3日前から苦しんでいた腰痛もなくなっていました。大聖堂の霊力か、日本語教会の楽しい交わりか、はたまたおいしいケルシュ・ビールのおかげなのか。

4 件のコメント:

  1. ケルン大聖堂すごい!!
    オルガニストさん浮いてるなんて知りませんでした。こわ~。

    でも日本語教会の内装がとってもまた素敵!!!
    祭壇の布とかも素敵です。
    窓のシックな感じも好きです。

    ビールの色が薄く見えるのは、実際薄いんでしょうか?
    ところで腰痛なんですか?だいじょうぶかしら。
    お大事に!

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  2. 106さん、コメントありがとうございます。
    ドイツには純粋令というビールに関して、「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律があります。1516年にバイエルンのヴィルヘルム4世が制定した世界最古の食品法で、現在も生きています。

    ケルシュ・ビールは透き通った色をしていますが、アルコール分は5%ほどあるのであまり変わりがありません。

    ドイツには、ラードラーといってビールに甘い炭酸水(スプライト、キリンレモンのようなもの)を混ぜた飲み物もあります。一度お試しください。

    日本語教会の典礼布のアップもまたご紹介します。お楽しみに。

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  3. Frueh懐かしいです。このマチェスの料理はケルシュ・キャビアとか呼ばれてませんでしたか?
    ケルン料理(ってほどじゃないんだけど)にはややこしいものがあって、Halberhahnというのはいかにも鳥肉っぽいけど、チーズにマスタードをぬっただけのおつまみだったりするんですよね。

    ところで僕が見聞きした中で一番おいしいケルシュとされているのは、生ならMalzmuehleかPaffgen、瓶であればReissdorfあたりでしょうが、これらはまず日本では飲むことはできません。

    やっぱり一度行かないといけないですかねえ。

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  4. ogukenさん、コメントとさらに詳しい情報ありがとうございました。
    連れ合いはHalberhahnを注文し、わたしも少しもらいました。前回もこの黒パンとチーズをいただきましたが、ビールによく合いますよね。焼き鳥、枝豆、冷や奴も懐かしいけど、こちらならではの組み合わせはまた良いですね。
    今度10月にまたケルンに行くので、お奨めのケルシュを探してみます。

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