ハイデルベルクの観光名所の一つに、ハイデルベルクの「橋猿」というのがあります。
アルテ・ブリュッケ(古い橋)と呼ばれる橋のたもとに、観光客をからかうように身構えている猿の像です。
もともと、この橋の近くの壁に彫られていたレリーフで、ハイデルベルクを訪れる人々をからかう言葉がこの猿の横に書かれていました。オリジナルのレリーフは壊れてしまったのですが、1977年に新しい像で再現されました。
この猿が発しているメッセージは古いドイツ語で書かれています。細かいニュアンスは分かりづらいのですが、だいたい次のようなことが書かれています。
Was thustu mich hie angaffen?
Hastu nicht gesehen den alten Affen zu Heidelberg,
sich dich hin und her,
Da findestu wol meines gleichen mehr.
何をじろじろ見てるんだ。
ハイデルベルクの古猿を見なかったか?
あんたの周りを見てごらん
俺と同じようなやつがいっぱいいるだろう。
この猿は左手に鏡を持っており、右手は猿を見ているわたしたちを指さしています。
つまり、「偉そうにしているあんただって、ほらこの鏡を見てごらん、俺と同じ顔しているだろ」と言いたげです。
この猿の横には、以前この近くに穀物倉庫があったので、その象徴として2匹のネズミがいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿