2010年9月13日月曜日

ジーガー・ケーダー神父 6 ローゼンベルク教会祭壇画 (5)

祭壇画の真ん中の絵です。イエスが十字架から降ろされ、マリアに抱きかかえられている場面です。母マリアの苦しみ、悲しみが描かれています。これは、一つの大きなテーマですので覚えておいてください。


背景には、ゴルゴダの丘、そこに三本の十字架が立てられています。
まず、左の絵には、前からマグダラのマリア、他のマリア、そしてアリマタヤのヨセフ、ヨハネ、ニコデモです。


下の絵の十字架の下、ゴルゴダの丘(ゴルゴダとはされこうべの意)の裂け目から二つの骸骨がのぞいているのが分かるでしょうか。この二つの骸骨はアダムとイブです。アダムとイブは絵画の中では死の象徴として描かれます。そのアダムとイブがキリストの十字架を見上げるように描かれており、キリストの復活を待ちわびているようです。
そして十字架、つまり死の象徴から、いのちを象徴する一本のバラが咲いています。ここに復活の予感させるもの下がかれ、アダムとイブはその希望を見上げているのです。

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