2010年9月30日木曜日

ベルリン カイザー・ヴィルヘルム記念教会

まだ東西統一して間もないころ、旧西ドイツからベルリンに行くと、旧西ベルリンの中心地にある「動物園駅」で下車していました。統一して16年目、2006年にベルリン中央駅が開設され、そちらがベルリンの主要ターミナル駅となりました。
ベルリン中央駅
「動物園駅(この動物園はシロクマのクヌートで有名になりました)」を降りるとすぐに、二つ対照的な教会が並んで立っています。一つは伝統的なロマネスク建築の教会ともう一つは近代的なモダニズム建築の教会です。この教会が「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」です。
右側が新しい塔
手前にあるのが、新しい礼拝堂
礼拝堂内部


古い建物は、1895年にドイツ皇帝ヴィルヘルム1世を追悼してたてられた教会です。ベルリンの大空襲の時に破壊されましたが、最低限の補修だけをして、戦争の悲惨さを伝える記念碑として残されています。その残骸のような建物の中にも入ることがで来ますが、主たる活動はその横に立てられた新しい教会堂で行われています。


ベルリンで過ごした5日間は、戦争、記念、加害者、被害者・被災者について考える充実したときでした。忘れないということは、わたしたちの未来を創っていきますが、いったいわたしたちがどんな未来を創っていきたいのか、そのために何を忘れないのか、何を記念するのかが問われた5日間でもありました。

ケーテ・コルヴィッツの戦死した息子を抱く母
マリアの「ピエタ」を連想させる作品です。
ベルリンは、すっかり秋になっていました。ドイツの「黄金の秋」と呼ばれる美しい季節の始まりです。

2 件のコメント:

  1. 最近のブログ毎回むむ~っと考えさせられながら読ませていただいています。国全体の気持ちの持ち方がなんか新鮮というか、日本にない漢字化します。
    ここのステンドグラスまえから不思議だったんですが、ブロックに埋めて点描画みたいになっているんでしょうか。
    なんかすごい。

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  2. 16さん、コメントありがとうございます。
    よく見るとピンぼけの写真をアップしていましたね。すみません。教会の中は暗くて、シャッター速度をゆっくりにしないと鮮やかに撮ることがで来ませんでした。もう少し良い写真に変えておきます。

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