2011年2月22日火曜日

さようなら、フランケンシュタイン自転車

引っ越ししてきて、新しい生活を始めるのもなかなか大変なのですが、転出するために市民課、銀行、いくつかのサービスに転出届を出したり、脱会したりしなければならないのもなかなか大変です。また、わたしたちが持っているもので日本に持って帰らないもの、持って帰れないものを処分するのも一苦労です。

ハイデルベルク市役所市民課
今日は、少し早めですが、市役所の市民課に行って転出届を出してきました。4月に緊張して、転入届を出して、「アルメニア人、国籍アルメニア」と住民登録されてしまったのも懐かしい想い出です。「行きはよいよい、帰りは恐い」とは逆に、「来るものにはちょっと敷居が高いが、去る者は追わず」というのが世界各国の市民課の特徴でしょうか。あっさり手続きも終了しました。


そのついでに、この1年わたしを悩ましたフランケンシュタイン自転車を買った中古自転車に売りに行きました。
そこの店長がわたしの自転車を調べて、
「もう、ボロボロですね」
とおっしゃった。
おっしゃるとおり、後輪はぐらつき、ギアはうまく変わらない、ブレーキは悲鳴を上げる、ライトは点灯しない、発電機はもとに戻らない、いろいろなところのネジは外れている、ペダルはバラバラ.何ひとついいところが残っていない。乗っていても、ギーコ、ギーコと音を立てる。でも、なんだかあちこち傷んできた自分のからだとよく似ていて、ちょっといとおしい感じまするけど、、、、、、。


でも10ヶ月前、すぐにこんなぼろぼろになる自転車を売ったのは、あんたじゃないですかといいたいところです。

店長はしばらく考えて、
「まあ、20ユーロですね」
といった。

おそらく日本だったら「お客さん、こんな自転車使い物になりませんよ。処分代として1000円いただいておきましょうか」もしくは「サービスで処分代はまけておきます」といわれそうなものが、まあなんと20ユーロ(約2000円)で買い取ってくれるということです。


150ユーロで買ったぼろ自転車を、1年後に20ユーロで引き取る。これがドイツの中古市場です。自動車も同じような感じです。日本の品質へのこだわりは世界一かも知れません。でもそれが人間に優しいのかどうか???


一見かっこよさそうな自転車。またこれを修理してというか、そこら中の積み上げられている自転車の中古部品を組み合わせて、100〜130ユーロぐらいで売るんでしょうね。

春は自転車のシーズン。また新しくハイデルベルクに来た人が、わたしのフランケンシュタイン自転車を買うのでしょうか。

1 件のコメント:

  1. もうすぐ帰って来られるのですね。フランケンシュタイン自転車、なんだろうと思って6月のを読んで笑いました。
    父が20代だったころ(50年ぐらい前)、トラックの運送の仕事をしていたのですが、その頃は、あっちこちの中古車の部品を持ってきて、合うものを使って直したそうです。
    10年ぐらい前のインドがまさにそうでしたけど、今はどうかな。
    そんな話を思い出しました。何でも修理して使うというのはいいなと思いました。

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